ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「ネットをやっている人間はバカになる」
この岡田さんと唐沢さんの対談の内容については、お二人が「既存のメディアにおける既得権を持っている人」であることを割り引くべきだとは思うんですよ。「テレビ出演や雑誌の記事に比べたら、ネットの個人ブログの影響力なんてたいしたことない」というのは事実なのだろうけど、多くの人は、「自分のブログや2ちゃんねるに書くことくらいしかできない」のだろうから。
でも、こうしてサイトをやっているくらいのヘビーユーザーである僕にとっても、ここでお二人が語られている「ネットをやっている人間はバカになる」という主張の内容には、頷けるところが多々あるのです。
「お前には『説明責任』がある」「反論しないというころは、間違いを認めるということですね」「自分がわからない、知らないのは、相手の責任だ」というような「常識」を持ったヘビーネットユーザーは、けっして少なくないように思われます。
自分で調べようともせず(そう、彼らの多くは、自分でGoogleを使って検索することさえしないんですよ。目の前にネット環境があるにもかかわらず!)、「ネットでみんなが間違っていると言っているから」という理由で、尻馬に乗って騒ぎ、批判している内容が的外れだったとしても、「煽ったヤツが悪い」と知らんぷり。そもそも、「専門的な知識」を正しく理解するには、受け手にだって最低限の予備知識は必要なはず。
ところが、「自分で勉強するのはめんどくさい」から、「わかりやすく書いてあって、自分も理解できた気分になれるもの」「ネットで大勢の人が正しいと言っているもの」に疑いもせず飛びついてしまう。
「祭りに参加すること」が重要で、「何の祭りか?」は二の次。
そういう「熱心なネットユーザー」と「ツールとしてネットを利用しているだけの人」の「温度差」は、たしかにどんどん開いてきているような気がしてなりません。
「ブログは世界を変える」のではなく、大部分のブログが、「自分たちだけの小さな世界をつくり、どんどん現実とは乖離していっている」のです。
「現実から離れること」を一概に「悪」と決め付けるわけにはいかないのだけれども、多くの場合、彼らは「自分たちは現実に立ち向かっている」と勘違いし続けています。
もちろん、「ネット世論」は現実に影響を与えていないわけではないけれど、それは、「少しでもヘンなことを言ったらネットで叩かれる」という、恐怖感を植え付け、自由に発言しにくい空気を蔓延させるという、ネガティブな影響力のほうが大きくなりつつあるのです。
「ネットをやっている人間はバカになる」
本当に怖いのは、「知らない人」ではなく、「知らないことを自分は知っているはずだと信じてしまっている人」なのではないかと思います。
ブログって、「世界を変えるためのツール」じゃなくて、単に「よくある趣味のひとつ」だよね。僕もそれを認めるのは悲しいけれども。
「ヘビーネットユーザー」以外の人たちは、もう、「ネットの限界」に気付いているのではないかな。
05月25日(月)
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