ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■スティーブ・ジョブズの「3分間で100億円を生むプレゼン」と「ホワイトボードへの異常な執着」
たぶんこれは「ホワイトボードだけの問題」ではなく、それ以前からジョブズの中にアルビー・レイ・スミスへの「不快感」「嫌悪感」が澱のように積もっていたのが些細なきっかけて「暴発」したのでしょうけど、それにしても、あれだけの大きな会社の社長が、社内の有能なスタッフをこういう形で「切り捨てる」なんていうのは、ちょっと信じがたい話です。いや、「クビにする」だけでは飽き足らず、「社史から名前を抹殺する」なんて、いつの時代の専制君主のエピソードなんだろう……
長年コンピューター・ビジネスに関わっているジョブズであれば、そんなふうに「存在を抹殺」しようとすれば、かえってネットで批判されたり、軽蔑されたりすることは、すぐに理解できるはずなのに。
僕のような「能力にもモチベーションにも自信がない人間」にとっては、「こんな上司のもとで働くのは勘弁してほしい……」としか思えないスティーブ・ジョブズなのですが、それでも(というより、だからこそ?)彼の周りには優秀な人材が集まり、日々「世界を驚かせるような新製品」が生み出されているのです。
この本では、「それでも、なぜ多くの有能な人材がジョブズと働きたがるのか?」という問いに、こんなふうに答えています。
【スティーブ・ジョブズの下で働くのは大変なことだ。忠誠と能力が要求され、彼のメガネにかなわないと、あっという間に切り捨てられてしまう。にもかかわらず、なぜ多くの有能な人材がジョブズと働きたがるかと言えば、
(1)ジョブズと一緒なら、どこにもない「ものすごいもの」を生み出せる気がするから
(2)その障害はジョブズがみごとなくらいに取り除いてくれるから
という二点に集約されるだろう。
特に(2)の交渉に関しては、不可能に見えれば見えるほど他人任せにしない。みずから乗り出してものにしてくる頼もしさだ。】
本当に「有能な人材」が「上司に求めるもの」というのは、結局のところ「優しさ」や「公正さ」ではなく(もちろん、それもあったほうが良い資質でしょうけど)、「自分の力が発揮できる環境をつくってくれること」なのですね。
08月18日(月)
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