ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■大事な記録ほど、扱いにくい状態で機械化が進んでしまう
最初にコンピュータが導入されてしまったがゆえに、いざ、先進的な電子カルテに切り替えようとしたときに、なかなか踏ん切りがつかなくなってしまったのです。
これまでのデータの移動が難しくなることや、システムを一から造り直さなければならないこと、そして、これまでのシステムも、古いけどまだ使えないこともない、ということで。
まあ、最大の問題は「お金がない」ってことだったんですけどね。
もとの古いシステムには、「将来的にデータの移行をスムースにするようなシステム」は組み込まれていなかったので、切り替えのときには、「何を残して、何を捨てるか」も問題になりました。
なんとか新しいシステムに切り替えた際には「一からやったほうがラクだったなあ」なんていう話を、いろんな人から聞いたものです。
「大事な記録ほど、扱いにくい状態で機械化が進んでしまう」というのは、たしかにその通りなのでしょう。
「扱いにくい」というか「システムが十分洗練されていない状態で、『最新技術』が投入されてしまう」ことによる弊害というのもあるのです。
もちろん、いまの「最新技術」も、いずれは「老朽化」する運命なのですが、だからこそ、「老朽化することを前提としたシステムづくり」が、これからは重要なのかもしれませんね。
10月09日(火)
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