ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「思いのほか広かった」では、読者に伝わらない!
 それにしても、「定型文」のようなクルマ雑誌の「試乗車レビュー」でも、ここまでの配慮がなされているんですね。
 文章でお金をもらうというのは、簡単なことではないようです。


 その一方で、「形容詞の曖昧さ」というのは、必ずしも悪い面だけではありません。
 先日、ある作家が、「本の魅力というのは、読み手が自由に解釈できるところだ」ということを書いておられたのを読みました。
 「この世のものとは思えない、美しい女性」という言葉に対して、読み手が思い浮かべる女性の姿は、ひとりひとり異なるはずです。
 でも、自分が思い浮かべた想像上の女性に対して、「これは違う!」と思う人はいません。
 もしこれを映像化して、その女性をひとりの女優さんが演じるとすれば、どんなに美しい人をキャスティングしても、「これは自分のイメージとは違う!」と感じる人がいるはずです。
 むしろ、「イメージどおり」の人のほうが少ないくらいでしょう。

 あまりにも「読み手の想像力に頼り切ってしまうような小説」を読まされると「金返せ!」という気分にもなるんですけどね。
 想像力をはたらかせるには、イメージを膨らませたくなるような「魅力的な世界」が必要だから。

07月05日(火)
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