ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■尾田栄一郎さんの「少年たちに向けて”少年マンガ”を描き続ける」ことへのこだわり
 尾田栄一郎さんは、1975年生まれ。『ONE PIECE』の連載が、『週刊少年ジャンプ』ではじまったのは1997年で、同作品は、現在もジャンプの「看板」として君臨し続けています。「人気が無い、あるいは無くなってしまったマンガは打ち切り」というジャンプのシステムのなかで、これだけ長期間の人気を維持し、連載を続けてこられているのは、本当に凄いことだと思います。

 このインタビューでは、尾田さんの「少年マンガ」に対する愛着と「少年マンガ家」としての矜持が語られているのですが、「読者の成長に、作家が流されないようにする」「読者は、循環していいんです」という言葉は、ちょっと意外に感じました。

 多くのマンガ家は、「読者とともに成長する」あるいは「変化していく」ように思われます。
 僕が子ども〜学生の、いちばんマンガを読んでいた頃の人気マンガ家には、「少年マンガ」から撤退し、大人になった「昔の読者」に「昔の作品の続編」を描き続けている人がたくさんいます。
 もちろん、その作品にも新しく入ってきた読者はいるのでしょうけど。

 それらのマンガ家たちだって、読者の成長に付き合って、「昔の作品の続編ばかり」になるよりは、『ジャンプ』のような、部数の多い「少年マンガ」の最前線でやっていきたい人はたくさんいたはず。
 でも、現実は甘いものではなくて、自分が年を重ねていくのに、ずっと「いまの少年がゾクゾクするもの」を見つけ、描き続けていくというのは、大変なことなんですよね、きっと。
 結局、僕が子どもの頃から『ジャンプ』で生き残っているのは、「少年向け」ではない『こちら葛飾区亀有公園前派出所』ですし。

 作者はこんなふうに仰っておられるのですが、僕の周りには、『ONE PIECE』好きな大人がけっこうたくさんいるんですよね。尾田さんは「少年」という言葉を繰り返して使われており、「男子」を想定しておられるようなのですが、女性の読者もた大勢知っています(僕の妻も30代前半ですが『ONE PIECE』大好きです)。
 「広い世代の読者にウケよう」とか、「今までの読者と新しい読者の両方にサービスしよう」なんて思っていると、かえって、中途半端な作品になってしまうのかもしれませんね。

 それにしても、もう連載13年か……
終わりそうな気配は全くないのですが、『ONE PIECE』、どこまで続くのでしょうか。

07月04日(日)
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