ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■緒方恵美さんが語る「碇シンジの初体験と『新劇場版』への困惑」
緒方:テレビシリーズのときは音響がステレオだったし、NERVの本部にシーンが変わったら叫び声を切っても良かったんですけど、『序』は音響が6・1CHだし、本部のモニターにシンジが映り込んでいるから、ベタに叫び続けていないといけない。それで、ずーっと叫び続けていたら、次の日に喉の調子が変になってしまったんです。声帯に詳しい先生に相談したら「声帯そのものは異常はないけれど、あなた昨日、何したの?」と言われて。気管の内側が火傷している、と。

(中略)

――2007年から『新劇場版』がスタートしましたが、おふたりはどんな気持ちでしたか?

中田:子供の頃から見ていて、いまだに熱いものって他にないんですよ。『序』が始まったときも、12年ぶりという意識がありませんでした。

緒方:私としては正直、迷っていました。『エヴァ』って12年間封印されていたわけじゃなくて、何本もゲーム等が出ていたんで、私たちは休みなく『エヴァ』を演じてきていたんです。でも、だんだん自分が自分自身の物まねをやっているような気持ちになることもあって。正直、もうテレビシリーズの声を二次使用してもらえないだろうかって思っていたときもありました。

中田:『エヴァ』は巨大になりすぎちゃったんですね。

緒方:でも『序』の庵野総監督の所信表明を読んで、本気だ、と思って。実際の台本を手にしたときに「全然違う、これが本物だ」と震えがきたんです。当たり前ですが、やっぱり庵野総監督が作るものこそが『エヴァ』。監督の目指す世界に、自分もぜひ参加したいと思った。だから『序』から改めて私の中の『エヴァ』が動き始めたんです。

(中略)

――『破』のアフレコはいかがでしたか?

緒方:大変でしたよ。『破』のアフレコは数日間に分けて行われて。最終日はずっと叫んでいた感じで。

中田:そんなに!

緒方:最後にはへたり込んで立てなくなり、スタジオの床でへばっていたら、庵野総監督が来て、一緒に地べたに座ってくれて。座り込んだまま
「ありがとうございました」「こちらこそありがとう」って握手して(笑)。そう、今回初めて庵野さんにほめられました。

中田:初めてですか!

緒方:とっても嬉しい言葉を、ふたついただきました。ひとつは「キャラクターの気持ちを、13年間ずっと変わらずに維持してくれて、ありがとう」。

一同:おお〜っ!

緒方:もうひとつは「そのうえに13年分の君の経験を、いまのシンジに足してくれて、ありがとう」。

一同:おおおお〜っ!!】


参考リンク:映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』感想(琥珀色の戯言)

〜〜〜〜〜〜〜

 僕もつい最近、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を観てきたのですが、基本的にテレビ版を踏襲していた『序』に比べると、新たなストーリー展開も含めて、アニメーション映画の金字塔として、さらに刺激的ですばらしい作品になっていると思います。次の『Q』(?)で終わってしまうのがもったいないくらい。
 ちなみに、この対談のなかで緒方さんが仰っておられるのですが、今回の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』は、スポンサーをつけず、庵野総監督が自身で出資されているのだとか。そのおかげで、「本当に監督が作りたい作品を作ることができる」とのことなのですが、映画をつくるのにかかるお金を考えると、これは大変な「冒険」なのではないかと思います。『破』の公開も当初発表された予定より、だいぶ遅れていますしね。僕などは、自分でお金を出すとしたら、「とにかく安く早く」みたいなことを考えてしまいそうです。

 この緒方恵美さんとオリエンタルラジオの中田敦彦さんの対談、本当に興味深く読むことができました。
 緒方さんが「碇シンジになったきっかけ」の話を読むと、庵野監督は、最初から、緒方さんを碇シンジ役として考えていたのではないかと思われます。もしかしたら、リップサービスが結果として幸運な出会いを生んだのかもしれませんけど。

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07月04日(土)
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