ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■久石譲さんの『もののけ姫のテーマ』誕生秘話
これは、久石譲さんがちょうど10年前、『もののけ姫』の音楽と宮崎駿監督との関係について語られたものなのですが、あの『もののけ姫』のテーマ曲が、「20分か30分ぐらい」で作られたものだということに僕はすっかり驚いてしまいました。
『もののけ姫』の音楽には、久石さんにとってもすごく情熱を持って臨まれていて、「1分半の曲に2週間もかけたこともあった」そうです。
これを読んだときには、「ミュージシャンの曲作りって、そのくらいかかってもおかしくないんじゃないか?」と思ったのですが、映画の場面にあわせてかなり多くの曲を作らなければならない映画音楽では、かなり手早く仕事をこなさなければならないようです。「音楽ができていないから、公開を遅らせる」というわけにはいかないだろうし。
それにしてもあの印象に残る名曲が、「20分〜30分」というのは、あまりにも早い。この久石さんのお話からすると、久石さん自身も最初はそんなに思い入れがなく、サッと出来てしまった曲が、結果的にメインテーマとして使われることになった、というのが真相のようですね。
宮崎駿監督から久石さんへの「リクエスト」が、ふだんは「10個のキーワード」で構成されていて、それを見ただけで久石さんがあんな「映画に合った曲」を作ってしまうというのにも驚かされます。
『もののけ姫』は、キーワードが暗い言葉ばかりになってマズイと思った、というのには、ちょっと笑ってしまいましたけど。
たしかに、あの映画の世界を10個のキーワードであらわしていったら、ホラー映画の音楽になってしまいそう。
この番組から10年経って、久石さんが宮崎駿、北野武監督と一緒に飲みに行くような関係になったかどうか僕にはわかりませんが、この時点でもあれだけの実績を残していて、「宮崎駿監督作品の音楽といえば久石譲」と世間では認められていたはずです。
それでも、久石さんは、これだけの危機感を持って仕事をされていたのですね。
まあ、これは逆に「オレ以上の作曲家はそうそういないはず」という自信のあらわれのような気もしますが。
「前と同じようなものは出せない」と言いながらも、久石さんの仕事量は減っておらず、他の監督の作品にも精力的に曲を提供されています。
ここまで久石さんの存在が大きくなってしまうと、正直、「久石譲がいなくなったら、日本の映画音楽はどうなるのだろう?」という不安もちょっとあります。すぎやまこういち先生と『ドラゴンクエスト』のようなものかもしれませんね。
03月04日(水)
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