ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■『GTA(グランド・セフト・オート)3』に影響を与えた「日本ゲーム界の歴史的失敗作」
 セガが社運をかけてこのゲームに投入した開発費は、なんと70億円!
 一時は、「世界でもっとも開発費がかかったゲーム」として、ギネスブックにも登録されていたそうです。
 しかしながら、販売本数は100万本にも届きませんでした(それでも、当時のドリームキャストのゲームとしてはものすごく売れたんですけどね)。
 ゲームのデキは賛否両論あったのですが、セールス的には間違いなく「大失敗作」。

Wikipediaの記述から引用すると、 
【発売前の情報では「行きたいところに行き、見たいものを見て、触りたいものを触る」というコンセプトを発表していた。実質的に触れたり操作できるものはオブジェクトの多さと比較すると少ないが、それでも発売当時としては膨大な量だった。
 一方で膨大なモーションキャプチャーによるリアルな演出、街をぶらつく脇役まで声のある完全フルボイス。全ての町並み、キャラクター、イベントシーンを実機ポリゴンで表現。天候が刻々と変化し、朝から夜に至るまでの時間の経過。登場キャラクター達が「生活習慣プログラム」によって日々を営む世界観は、各方面から評価され、「アニメーション神戸作品賞」や「文化庁メディア芸術祭 インタラクティブ部門優秀賞」など数多くの賞を獲得した。】
というように、当時から「破格のゲーム」であり、特に海外では評価が高かったようです。スピルバーグ監督もこのゲームを絶賛していた、という話もありますし。

 当時セガマニアだった僕にとっては、まさに「セガの黒歴史」「ドリームキャスト敗北の象徴」であった『シェンムー』。
 セガの「御用雑誌」と言われていた『BEEP』で大募集されたヒロインは結局『シェンムー(1)』では出番もないまま忘れられてしまい、あまりに発売延期が続いたため、本当に発売されたとき、誰も信じなかったというという「負の記憶」しかない作品。
 でも、その「セガの無謀すぎる意欲作」が、こうしてゲーム界の「遺産」として、世界的に大ヒットした『GTA3』に生かされているというのは、なんだかとても嬉しいエピソードだったのですよね。

 こういうときに「パイオニア」として先鞭をつけながら、美味しいところは後続のメーカーに譲ってしまうのが、セガらしいところではあります。
 これでドリームキャストや、あのヒロインの女の子も少しは報われた……とは言えないか、やっぱり……

12月26日(金)
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