ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
[10024442hit]
■日本のカレーを変えた「バーモントカレー」開発秘話
1970年代後半から1980年代にかけて、「子供時代」を過ごしていた僕にとっては、「バーモントカレー」は、「台所に置かれているのが当たり前のもの」で、それが発売されてから人気商品になるまでの経緯なんて、想像したこともありませんでした。
子供心に、「なぜ『バーモント』なんだろう?」とか、「リンゴとハチミツ」って、カレーにそんな甘いもが入っているなんて、ちょっと気持ち悪いな……」などとさまざまな疑問を抱きつつも、「僕が大好きだったカレー」は、ずっと、「バーモントカレー」。
いやまあ、とりあえずカレーであれば給食のカレーでもジャワカレーでもボンカレーでも嫌いではなかったのですが、ずっと家で食べていた「バーモントカレー」の匂いは、僕にとっては「別格」なのです。
この「バーモントカレーが新商品だった頃」の話を読んで僕がいちばん驚いたのは、「バーモントカレーが、女性・子供向けの甘口のカレーとして開発されたものだった」ということでした。
いま思い出してみると、「バーモントカレー」は、「辛すぎる」カレーではなかったのですが、当時の僕にとっては、けっして「甘い」カレーでもなかったんですよね。「バーモントカレー」の「中辛」が僕にとってのスタンダード。
そういう「甘口のカレー」が大好物だったにかかわらず、1983年に「カレーの王子さま」が発売されたときには、そのCMを見ながら、「そんなお子様向けの甘ったるそうなカレーなんて食えるか!」なんて思っていたなんて、いまから考えると失笑してしまう話ではあります。
これを読みながら、当時父親があまり家のカレーを好まなかったのは、もしかしたら、「甘かったから」なのかもしれないな、という気がしたのです。でも、そういう不満を子供の前で表に出すことはありませんでしたから、子供たちが喜ぶならと、なんとかガマンしていたのかもしれませんね。
05月15日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る