ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「あ、カンペに清水新ネタを披露って書いてあるけど、やりたいわけないよな。つらいよな」と言ってくれた人気司会者
 逆に、そういう場でもうまく期待に応えられるからこそ「プロ」なんだ、とも言えますし。

 「視聴者を笑わせられる自信がある新ネタ」なんて、そうそうできるものじゃないでしょうし、テレビの場合、「新ネタ」として使えるのは「1回限り」ですから、「そんなに簡単に新ネタなんて言われても……」というのもよくわかるのですが。

 僕はこの「あ、カンペに清水新ネタを披露って書いてあるけど、やりたいわけないよな。つらいよな」と言ってくれた司会者が島田紳助さんだというのを「正解」できなかったのですが、答えを聞いてみると、なるほどなあ、と感じました。「いかにも紳助さんっぽい言い回し」でもありますしね。
 紳助さんは、番組中では出演者にかなり厳しい(ときには失礼な)ツッコミをしているような印象があるのですが、その陰で、こんな「気配り」も見せているのです。

 台本に対して、それをやる芸人が自分で反発するのなら話はわかりますが、そうすると当然角が立ちます。場合によっては、「あいつは使いにくい」という評判が広まってしまうかもしれません。清水さんだって、「断れるものなら断っていた」けれども、結局それまでずっと「新ネタ」を不本意ながら披露してきたわけです。
 番組の司会者としては、台本どおりにやって、面白くなかったらカットする、というのが最もラクな方法でしょう。スタッフの面子も保たれるし、自分が憎まれることもない。
 そこで「出演者の気持ちを汲んであげる」からこそ、番組の中では、あんなにキツイ言葉を浴びせても信頼関係が揺るがないのでしょう。

 まあ、こういうことが言えるのも、「人気司会者・島田紳助」だからこそで、駆け出しの芸人が同じことをやったら、干されるだけなのかもしれませんし、これはこれでちょっとカッコよすぎるなあ、という気もするんですけどね。

04月09日(水)
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