ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■21世紀版の『広辞苑』に秘められた魅力
しかしまあ、『広辞苑』などの辞書の解説を読んでいると、「これを書いた人も苦しんだみたいだな」というのが伝わってくる項目も、けっして少なくないんですけどね。「愛」とかを簡潔明瞭に言葉で説明しろって言われても困りますよね本当に。
これを読んでみると、「歴史的大ベストセラー」であるの同時に、「古臭い過去の遺物」のように感じている人も多いであろう『広辞苑』が、こんなに発行元の岩波書店では大切にされていることと、多くの専門家の知識と最先端の技術を集めて作られているということに驚かされてしまいます。
辞書なんて、一度ひな型を作ってしまえば、あとはほんの少し「改訂」するだけで繰り返し売れる「『実況パワフルプロ野球』の新データ版(いや、あれだって地道に改良されてはいるんですが)みたいな「美味しい商売」だと僕は思っていたのですが、「改訂し続けることこそが『広辞苑』の価値」だったのです。
ちなみに、この記事によると、
【上野さんたち編集部の方々は第六版の発売と同時に、早くも第七版の準備に取りかかっている】のだそうです。
日本語があるかぎり、『広辞苑』の改訂に終わりはない、ということなのでしょうね、きっと。
03月20日(木)
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