ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「志村けん、CM撮影ボイコット事件」の真相
そりゃ僕もプロだから、少しでも題材があればそれもできなくはない。
けど、その題材がなにもないんだから、話にならない。ベテランの監督だったけど、それだけお笑いを軽く見てるんだよね。
そんなこともあったから、「あいつはうるさい」なんて噂で言われるんだろう。
けど、うるさいんじゃなくて、やり方が間違ってるんだって! そうならそうと何日か前に言えば、こっちも準備してちゃんとやるよ。】
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一方の当事者からだけの説明ではあるのですが、もしここで志村さんが書かれていることが事実だったとすれば、そりゃあCM撮影をボイコットして帰りたくもなりますよね。
しかしながら、たぶんこの監督がこういう仕事のやりかたをしたのは、これが初めてというわけではないでしょうし、こういう監督というのは、たぶんこの「ベテラン監督」だけではないと思います。
以前、明石家さんまさんが、「自分の番組の放送作家で、バラエティ番組の台本に『ここでさんま登場。15分間爆笑トーク』とか台本に書いてくるヤツがいる」と嘆いていたのを聞いた記憶があるのですが、「フリートークの天才」さんまさんだから、こういう台本が許される(というか、さんまさんも別に許していたわけじゃなくて、呆れていたみたいですけど)、というわけじゃなくて、芸能界には、こういう「放送作家」や「CM監督」が本当に存在しているみたいです。
まあ、この人たちもこれで「仕事」をもらっていてお金を貰っているのだから、「芸能界では常識の範疇」なのかもしれませんし、「自由にやらせてくれ」と言うような芸人さんも多いのかもしれませんけどね。
ここで志村さんに批判されている「放送作家」や「CM監督」だって、「天下の志村けんに、自分があれこれ意見を言うと失礼にあたるのではないか?」などと悩んだ末に、という可能性もありそうですし。
それでも、やはり「プロ」である以上、相手がどんなに大物であっても、最低限自分なりのプランを準備しておく必要はありそうです。
何年か前、僕は「お客様のお好みの焼き加減でお召し上がりください」ということで、熱い鉄板に生肉が載せられたまま出てくるステーキハウスに入って驚いたことがあります。しかもその店、地元ではそれなりの「高級店」なんですよ。
自分で焼きたければ、焼肉屋に行くってば……
もちろん、プロとしての焼き加減のなかで、ある程度は相手の「好み」を反映するというサービスは望ましいと思いますが、「じゃあ肉と鉄板は準備しますから、好きに焼いてください」なんていうのは、全然「サービス」じゃありません。単なる「手抜き」です。
実際は、放送作家のほうはさておき、この「ベテランCM監督」のほうは、なんで志村さんがこんなに怒ったのか、よくわからなかったのではないでしょうか?
ベテラン監督である自分がこんなに譲歩して、志村けんに「やりたいようにやっていいよと言っている」のに、と驚いたのではないかなあ。
この話を読んだ人の大部分が、「こいつらそれでもプロか?」と呆れたと思うのですが、この手の「相手に『任せている』という名目で『手抜き仕事』をしている人」って、けっこう僕の周りにも多いのですよね。いや、他人事じゃなくて、僕自身もそういうことを無意識のうちにやってしまっているような……
03月07日(金)
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