ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■ナインティナインの岡村さんが「笑いの神様っていんねんな」と思った瞬間
お笑いの世界で志村けんさんや鶴瓶さん、明石家さんまさんなどの「ベテラン」たちが長い間君臨していて、若手はなかなかその牙城を崩せず、ちょっと売れてはすぐ消え……という状況が長い間続いているのは、結局のところ、ベテランたちは『テレビをわかっている』というのが大きいのではないかと思います。
ひとつひとつのネタに関しては、勢いのある若手のほうが面白い場合だってあるのでしょうが、「テレビという媒体を使って自分や出演している番組をプロデュースする力」というのは、一朝一夕に身につくものではないでしょうし。
デビューから順調に売れてきているように見えるナインティナインなのですが、岡村さんがここで話されている「笑いの神が降りてきたのを感じた時の話」は非常に印象的なものでした。どんなに勢いのある若手芸人でも、志村さんやとんねるずを前にすれば萎縮してしまって、なかなか足が前に出ないのではないかと思うのです。でも、岡村さんはそんな中、意を決して「打席に立とうとした」。
たぶん、この番組の視聴者からすれば、「よくあるバラエティ番組の1シーン」でしかなかったと思います。でも、これは本当に、岡村さんにとっては一つの大きな「転機」だったようです。この「ものすごい笑い」を生んだのはアクシデントがきっかけだったのですが、あの場面で岡村さんが駆け出さなければ、このアクシデントも起こらなかったわけですから。
もちろん、この出来事がなくても、ナインティナインはそれなりに売れていた可能性は高いでしょう。でも、この「体験」が無かったら、「打席に立とうとする姿勢」に自信を持ちきれなかったかもしれません。
しかし、この場面でも今田耕司さんの突っ込みがなければこんなに大きな笑いには繋がらなかったでしょうから、「自分だけが目立てばいい」というのでは、うまくやっていけないのも芸人稼業。芸人としては自分を目立たせたいけど、みんなが「俺が俺が」では、面白い番組にはならないはず。
ずっと同じメンバーで番組を続けているので「馴れ合い」っぽく見えたりもするのだけれど、この話を読むと、岡村さんが「仲間」を大事にしている理由がわかるような気がします。
01月21日(月)
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