ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「学校保護者関係研究会」で紹介された、驚愕の「保護者からの苦情例」
 こういう「最近の学校への苦情」というのは、どうも、「個々の生徒や先生に対する苦情」ではなくて、「学校という『権力』に対する反発」あるいは「自分の日頃のさまざまな不満に対する捌け口」的な面が大きいのではないかと僕は感じました。「学校」というのは、「真面目な対応を常に求められる組織」であるがゆえに、クレーマーたちにとっても、「学校のくせに!」って言いやすい、格好のターゲットなんですよね。
 暴力団の事務所に「うるさい」とか「お前の事務所があるせいで、近くの公園の桜が美しくない」なんて苦情を言う人は、ほとんどいないはずですから。
 
 それでも、学校のスタッフは、そこが学校であるがゆえに、こういう人たちに真面目に対応しなければならない。だからこそ、クレーマーやモンスター・ペアレンツと言われる親たちは、学校に対してひたすら強気な態度に出てくるのです。
 学校の先生たちの仕事は、本来、クレーム処理ではないはずなのに。

 野良犬の例に関しては、食べ残しをちゃんと梱包するような措置は必要でしょうし、運動会のような『ハレの日』以外でも夜中に騒いで近隣住民に迷惑をかけるようなら、それは「仕方ない」とは言えないでしょう。 
 もちろん、お互いのために、言うべきところは言っていいはずです。 
 でも、「こんな「苦情」に付き合っていたのでは、教師や学校関係者の神経がどうかなってしまうのも、仕方ない」と僕も思うんですよね。

 もはや、学校はみんな郊外に移転するか、地下に潜るか、周りを高い壁で囲んで完全に外部から隔離してしまうしかないのかもしれません。
 それはそれで、「なんで近くに学校がないんだ!」「学校が地域社会から閉ざされていていいのか!」って怒る人も必ずいそうですけど……

10月27日(土)
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