ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■講談社の「アニメ化するマンガの『判断基準』」
「映画は、億単位のお金をかけたプロモーション」というのは、まさに出版社の本音で、もしかしたら、「『映画化!』って宣伝だけして、映画は作らないのが一番儲かるんだけどなあ」なんて考えていたりするのではないか、という気もするんですよね。
そして、僕がこの記事でいちばん驚いたのは、講談社の「映像化戦略」でした。「4年前はテレビアニメが年に2本だけ」だったにもかかわらず、いまや、アニメだけでも年間20作品。「ドラマ向きとアニメ向けの作品を出版社側で分類したり、作品が放送される時間帯まで調整」しているのだとか。さらに、「利益が大きくなるように、既刊本の巻数は映像化の判断基準にしている」などという話を聞くと、もう、「良質な小説や漫画を映像化する」というよりは、「映像化しやすいような小説や漫画を出版していく」時代になっているのだなあ、と考えてしまうのです。逆に、どんなに良い作品でも、巻数が少ないと、「儲からない」という理由で映像化されにくかったりもするのでしょう。
まあ、『のだめカンタービレ』の「ドラマ化とアニメ化で60億円も売り上げアップ!」という実績からすれば、それもやむをえないかな、という気もするんですけどね。この出版不況の折でもありますし。
考えようによっては、「お金のためだからこそ、あの『のだめ』だって映像化できた」のかもしれないんだよなあ……
09月07日(金)
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