ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「キットカット」を蘇らせたマーケティングの極意
それにしても、この「チーム・キットカットのマーケティング戦略」というのは、まさに「顧客の身になって考えた」ものだなあ、と僕はすごく感心してしまいました。
今の中高生にとっては、「チョコレート」というお菓子には、とくに強いインパクトは無いはずです。なかなか手に入らないほど珍しいものではなく、チョコレートも買えないほどお金に困ってもいないでしょうし。
ところが、同じ1枚の「キットカット」でも、それが渡された場所が「受験のために泊まったホテルのロビー」であれば、やっぱりそれはすごく記憶に残りやすいのではないかと思うのです。受験日の前日というのはみんな不安だろうし、夜遅くまで勉強している人も多いはず。夜遅くまで勉強していれば、疲れも溜まりますし、お腹もすいてきます。
そんな夜に、「そういえば、あれもらったんだっけ……」と思い出して、「受験のお守り」と言われているキットカットを口にして、その甘さになんだか少しホッとする瞬間。
こういうのって、たぶん、なかなか忘れないはずです。
もちろん、不合格だったら、「何が『きっと勝つとお』だ!」なんて憎悪の対象にされてしまう可能性だってあるのですが、だからといって、不買運動をはじめる人もいないでしょうし。
こんなふうにしてできた、高校生とキットカットとの「絆」というのは、おそらく、そう簡単には失われないはずです。
企業側の「言いたいこと」をばら撒くだけじゃなくて、ちゃんと、伝えたい相手の立場になって考え、工夫するっていうのは、すごく大切なことなのです。
予算が乏しく、テレビで大々的にCMを流せなくても、あきらめずに知恵をしぼれば、「伝えられること」っていうのは、けっこうたくさんあるのかもしれませんね。
08月08日(水)
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