ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■『JTB時刻表』を支える「鉄道オタク魂」
これを読むまで、「時刻表」は、全国の鉄道会社がほぼ完成形の「原稿」を準備していて、JTBはそれを取りまとめて出版するだけだと思っていたのですが、実際はJRから発表されるダイヤというのは、ラフスケッチみたいな感じの未完成でバラバラのものなんですね。いまどき「手書きのものまである」っていうのにはさすがに驚きました。ということは、JRの担当者のなかには、今でもコンピューターを使わずに手書きでダイヤを作っている人がいる、ということなのです。本当に「職人芸」の世界なんですねえ。この編集部の人たちもすごいけど、各鉄道会社でダイヤを作っている人もすごいよなあ。「実際に走らせてみたらダメだった」なんてこどは、絶対に認められない世界ですから。
そして、あの無味乾燥な数字だらけの「時刻表」の中には、鉄道を愛するスタッフたちの「実体験から生まれたこだわり」が詰まっているのです。確かに、ターミナル駅には驚くほど広かったり、構造が複雑だったりするところも少なくないので、実際にその駅を利用した経験がなければ、「本当に乗り換えが可能か?」というのはわからないはずです。時刻表の「列車の配列の妙」なんて、利用するだけの僕は、ほとんど意識したことがありませんでしたし。いくら「主要駅の構造は頭にたたき込んである」とはいっても、鉄道大国・日本では「主要駅」だけでもすごい数になるはず。本当に「好きじゃないとやってられない仕事」という感じです。もし「鉄ちゃん」じゃない人が、JTBという華々しそうな旅行会社に入り、いきなりこの「時刻表編集部」に配属されたりしたら、カルチャーショックを受けるのではないでしょうか……
この記事を読んでいたら、僕もたまには時刻表を1冊抱えて旅に出てみたくなりました。
こんなふうに同好の士によって思い入れたっぷりにつくられている「作品」だからこそ、鉄道オタクは時刻表を愛してやまないのでしょう。
「時刻表はこれからも進化するものと信じております」
鉄道オタクって、ものすごく幸せな人たちなのかもしれませんね。
05月21日(月)
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