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活字中毒R。
by じっぽ
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■女の子の部屋が必ずしも綺麗だとは限らない
これは彼の部屋ではない。私はそう思って悲しくなった。かつて彼が一人で住んでいた部屋は、まさに彼の「巣」だった。こんな住宅展示場のモデルルームみたいな部屋で本当に彼はくつろいでいるのだろうか。
そして奥さんになった小柄で可愛い女の子は、これから先、彼がぽいぽい散らかして生きていく後を、雑巾を持って一生ついていくのだろうか。
性格の悪い私は、三年後あたりを楽しみにしている。彼が奥さんに感化されて綺麗好きになるとは思えないので、奥さんが彼に感化され、いっしょに散らかし放題散らかすようになったらいいのになと私は思う。その方が「愛の巣」の名にふさわしいような気がするのだ。】
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離婚の理由として「価値観の相違」というのが挙げられることが多いのですが、これを読んでいると、確かに、「どのくらい部屋が汚くても耐えられるか?」ということだけでも、かなりの個人差があるのではないかという気がします。
そして、重要なことは、「部屋が汚くても気にしない人」というのは、綺麗好きなパートナーがどんなに頑張って掃除をして環境を綺麗に保っても、【「へぇ、掃除したのか」ぐらいにしか思わない】ということなんですよね。
掃除をする側にとっては、「一生懸命掃除して、あんなに汚かった部屋を掃除してあげたのに、全然感謝してくれない、それが当たり前だと思ってるの? こっちはキツイ思いをして片付けたのに!」というような状況であっても、こだわらない人にとっては、もともと部屋の綺麗さというのは「どうでもいいこと」なわけですから、反応が乏しいのは「当たり前」。多くの女性がパソコンのCPUの処理速度や車のアクセサリーに興味がないのと同じように、「部屋の綺麗さなんてどうでもいい」という男性は少なくありません。それでいて、片付けてもらったにもかかわらず「オレのあの雑誌、永久保存版だったのに、まさか捨てたのか?なんで勝手に片付けるんだ!」などとキレたりもするんですよね。ああ、なんだか書いていて僕も申しわけなくなってきたよ……
そもそも、自分で真剣に片付けた経験がなければ「片付けることの大変さ」もわからないわけですし。当人にとっては、「いつのまにか片付いていて、ちょっと気持ちいいかな」くらいでしかないのです。
こういうことが毎日積み重なっていけば、そりゃあ、離婚の原因にもなりそうなものですよね。
僕はあまり数多くの女性のプライベートな部屋にお邪魔したことがないものですから、「女性は一般的に部屋が片付いている」というイメージを持ち続けているのですが、実際はそうでもないようです。まあ、写真集には、「一般人の部屋」でも、中途半端に小奇麗な部屋などは面白くないので載らないものなのかもしれませんが。
綺麗好きな人と汚くても平気な人の組み合わせというのは、周りからみれれば「バランスがとれていていいんじゃない?」とか言われがちなのですが、実際は、一緒に生活していけばいくほど、お互いが「自分の努力をわかってくれない!」「どうしてそんなに整理整頓なんて些細なことにこだわるの?」という「価値観の溝」は深まるばかり、というケースも多いみたいです。
「綺麗好きな人」に憧れる男性は多いのかもしれないけれど、自分が「こだわらない人間」であれば、「部屋が汚くても耐えられる人」と一緒に暮らしたほうが、実際は幸せなのかもしれませんね。
僕はここに出てくる山本さんの「大昔の恋人」の散らかしかたを読んでいて、「山本さんと付き合ったことあったっけ?」と、ものすごく身につまされてしまいました。いや、「ある程度の溝なら、当事者の努力で埋まるはず」と信じたいのだけれども……
05月16日(水)
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