ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「小説というのは、どうやって書いたらよいのでしょうか?」
以前、井上ひさしさんが「文章教室」で、「ある程度の長さの文章を書いてから、それを短くまとめるとき、最初に削るべきところは、『自分がいちばん気に入っているところ』だ」と言われていました。井上さんによると、自分で気に入るようなところというのは、物事を客観的にとらえられていないことが多いし、読む側からみると、表現が過剰だったり冗長だったりして、かえって「面白くない」ことが多いのだそうです。
僕はこれを読んで、「それなら、『書けない』ときには、自分の言葉で喋ったものを録音して、それをそのまま文字に書き起こせばどうだろうか?」と考えました。「書けない」人でも、そうすれば「自分の考えを書くことができる」のではないかと。ただ、それを実践しようとすると、僕自身が「うまく自分が話したいように話せない」ということがわかったのです。そもそも、自分の声とか話し方に自信が無くて、昔も留守番電話のメッセージを自分で聞きなおすのがイヤでイヤでしょうがなかったくらいなので……
うまく話せる人は、「書こう」なんて思わないのではないか、などと言いたくもなるのです。
それでも、この「話すように書く」というのは「書けない人間」にとっては、ものすごく参考になる言葉ではないでしょうか。「うまく書く」「カッコよく書く」のではなくて、目の前にいる相手に心を込めて話す言葉をそのまま書けば、少なくとも「伝わる文章」にはなりそうな気がします。
そう言いながらも、やっぱり雨が降っていることを伝えるために「雨が降った」とだけ書くのは、なかなか勇気が要ることではあるんですよね。僕もそんなの読んだら、内心バカにしそうだし。
03月13日(火)
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