ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「ちなみに、我々の業界ではこれらをねつ造と呼ばず、”微調整””演出”と呼びます」
部屋のカビがテーマの時も、大物女優とお笑い芸人との部屋でそれぞれ採取したものを比べようとした。大物女優の部屋のカビが少なかったのはいいんだけど、お笑い芸人の部屋のものはスケジュールが合わなくて採取さえできなかった。だから、慌てて悲惨な生活をしてる番組ディレクターの部屋から採取。もちろん、カビはたっぷりでした(苦笑)。ちなみに、我々の業界ではこれらをねつ造と呼ばず、”微調整””演出”と呼びます(苦笑)。
B:飲酒運転追求番組でのこと。あれは居酒屋の駐車場とかで飲酒ドライバーに必要以上に強気に詰め寄ると、穏やかだったドライバーが「お前だった酒飲んで運転したことあんだろ?」って突っかかってくる。そしたらこっちは「1回もないです!」って言い切ってわざと挑発する。そうすると画面的にはヒートアップしていいんですよ。そういうテクなんです。
それをやるディレクターだって、別の時には平気な顔で飲酒運転してますから。そいつは「大義が大切なんだ」って我々に説教しますけど、「やだやだ、信用できね〜」って思う。
A:これは報道系じゃなくてバラエティ系なんだけど、無名のお笑い芸人が世界中をヒッチハイクする番組あったでしょ。あれで芸人が現地の人と交流したりした。あそこで出てくる人たち、全部やらせだから。ヒッチハイクで停まる車でさえもね。治安の悪い街でも、芸人本人はビクビクしてたけど町の怖い人はみんなエキストラだから。】
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まあ、この対談記事そのものも、参加者が実名なわけではないし、どこまで鵜呑みにしていいか疑ってはかかるべきだと思うのですけど、それにしても全部作り話というわけではなさそうですよね。僕は、飲酒運転ドライバー本人が「仕込み」じゃなくて、本当に素人をディレクターが挑発して怒らせているとか、某バラエティ番組で、「芸人本人はビクビクしていた」(芸人たちは「やらせ」は知らなかった)とかいうような話を読むと、むしろ「予想していたより真面目に番組を作っているところもあるんだな」と感心してしまいました。もっと嘘ばっかりなのだろうと予想していたのに。
それにしても、ここで紹介されているテレビ番組の制作の現場においての「ねつ造」の数々には、ただ呆れるばかりです。僕も実際に健康系番組の取材を受けた医師たちの「自分のコメントのごく一部を強調して使われた」とか、「○○は絶対に、100%ないとは言い切れませんよね?」という取材者の質問に「そうですね…」と答えたら「××先生は、○○の可能性が十分にあると言っていた」というコメントにされていた、とかいうような話を何度も耳にしたことがあります。取材者の多くは、「実態を知る」ことが目的ではなくて、「あらかじめ準備された結論を権威付けできる」コメントした必要としていないのです。しかしながら、今までそんな偏った取材をされた人たちの困惑の声が大きく取り上げられることはありませんでした。だって、それを「報道」するのも、マスコミですからね。
「あるある事件」というのは、まさに「氷山の一角」でしかないのだと僕は思っています。「納豆事件」というのは、「メジャーな食材で大きな反響を狙いすぎた」がために馬脚を現してしまいましたが、この事件だって『週刊朝日』が採り上げようとしなければ、これほど大きな問題にはならなかったはずです。マスコミの「ねつ造」を「発掘」できるのも、やはりマスコミの力なのだというのは、それらの権力から程遠いところにいる僕にとっては、怒りよりも恐ろしさを感じてしまうのですけど。
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02月04日(日)
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