ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「人間って、実際は心の問題がすべてに近いと思うんですよ」
 まあ、これは「文学」に限定しなくても、「文学的なもの」つまり、マンガとか映画、テレビドラマなども含んでいるのだと思いますが、確かに、そういう実用的ではない「文学」のなかにしか、人間の「計算式では推し量れないような感情の流れ」というのは含まれていないのです。ネット上での議論を見ていて僕がいつも感じている「この人の意見は理屈としては正しいのに、なんで素直に頷けないのだろう?」というような疑問に対する「答え」は、たぶん、経済学の教科書には書いてありません。そして、人というのは、「自分でも説明がつかない感情に押し流されて」しまったり、「どう考えても計算上は損をしてしまうこと」を自らやってしまったりする存在なんですよね。いまのところ、その理由をうまく「言葉」というかたちにして僕たちに教えてくれるのは、「文学的なもの」の蓄積しかないのです。友人・知人の経験談の積み重ねでは、あまりに効率が悪すぎますし。

 僕自身は、いわゆる「スローフード」や「隣にいてくれる見ようによってかわいく見える子」を大事に感じる心というのも、ひとつの「流行」でしかないのかな、という気もするんですけどね。そして、そういう「心の流行」を掴んでいるからこそ(あるいは、その「流行」をリードしているからこそ)、イトイ新聞は(経営的にも)うまくいっているのでしょう。

11月20日(月)
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