ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■恐るべき「本のしおり」たちとの遭遇体験
 陰毛、鼻○ソの他にも、動物の毛や(どうやら猫の毛が生え替わる時期で、大量にあった抜け毛をしおりとして活用したらしい)、爪など(爪切りで切ったらしき三日月型の爪の欠片が、あちこちのページに挟まっていた。「なんかの呪術か?」と気持ち悪かった)をしおりにするのは、やはりどうかと思うのだ。】

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 好きな本に囲まれて働けるなんて、いい仕事だよなあ……なんて僕は古本屋で働くことに憧れていたのですが、この三浦さんの体験談を読むと、古本屋というのもラクじゃないな、と痛感させられます。というか、このエッセイの中では三浦さんは「陰毛しおり本」をゴミ箱に直行させていますが、もしかしたらその「しおり」を取り除いて売っているところだってあるかもしれません。古本屋で買った本には、こういうリスクもあるのか、と愕然としてしまいました。車でも「あまり安い中古車は事故車の可能性がある」なんて言われますが、あの「100円均一本」なんていうのは、まさか、この手の本なのでは……
 まあ、ここまでとんでもない「しおり」を挟んで、そのうえその本を古本屋に売り飛ばそうなんていうツワモノは、多数派ではないと信じたいところではあります。そもそも、買い取ってもらうときに、店員さんが気付いて、「これは何ですか?」なんて尋ねられたらどうするつもりだったのだろうか。

 しかし、実はこの「しおり」に関しては、僕もあまり偉そうなことは言えません。こういう文章をずっと書いているものですから、本を読みながら、日々ネタになりそうな文章を探しているのですが、本によっては、「これは使える!」というような場所が、何か所もあったりするわけです。そういう場合には、本についている紙のしおりや紐だけでは全然足りないので、結局、本の端を折って目印にしてしまうことが多いのです(ただし文庫限定。新刊書はもったいないので、端は折らずに「ここだ!」というところ限定でしおりを挟みます)。それで、端が折り目だらけになった本を人に見られたりするのって、ものすごく恥ずかしかったりもするんですよね。「これって何の目印?」なんて聞かれて、「いや、あとで参考にしようと思ってね」なんてしどろもどろになりながら言い訳をしなければならなかったり(こういうものを書いているのは内緒なので)。でも、これをやってしまうと、もう、古本屋には売れません。

 ところで、ちょうどこの項を読み終えたとき、僕は「使える!」と小躍りして、この部分にしおりを挟もうとしたのですけど、この「三四郎はそれから門を出た」という本には、紐のしおりがついていなかったので、僕もカバーの折り返しの部分を本に挟まざるをえませんでした。全然三浦さんのせいではないのですけど、なんだかとても悲しかったです。

 

09月01日(金)
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