ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「俳優バカ一代」三国連太郎伝説!
 三国さんのそういう「なんだかわけのわからないほどのこだわり」がある一方で、和尚役のときの「坊さんの頭が青々としているわけがない」という発想には驚かされてしまいます。まさに、徹底したリアリズム。あの「スター・ウォーズ」は、「ピカピカではない、ちゃんと汚れている宇宙船が登場するSF映画」としてファンを魅了した一面もあるのですが、確かに「役作り」のために髪を剃って坊主頭になる人は多くても、それを「年季の入った坊主頭にする」ということまで考えている役者というのは、ほとんどいないのではないでしょうか。あるいは、そう思いつつも、他の仕事との兼ね合いなどで、できない場合もあるでしょうけど。ハリウッド・スターのように1作で何十億円のギャラが貰えるわけではない日本の俳優たちにとっては、いくら「デニーロ・アプローチ」を目指しても、「見返りに乏しい」といい現実もありそうだし。
 しかし、こういう「役作りへのこだわり」と「歯なんてどうせいつかは抜けちゃうんだし」という「こだわりのなさ」がひとりの人間に同時に存在しているというのは、非常に興味深い気がします。

 このインタビューのなかで、「今、尋ねられたのは珍しく事実ばかりです」と三国さんは答えておられますが、ということは、他にも虚実入り混じった「三国伝説」がたくさん存在している、ということなのでしょう。観客としては目が離せない役者さんなのですが、きっと、監督や共演者にとっては、別の意味で「目が離せない」役者さんなのでしょうね。
 

08月14日(月)
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