ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■言葉は届いてなくても、気持ちは届いちゃう。
 「つまり、テレビの視聴者って、なにをしゃべってるかは聞いてないんだけど、その人が本気で薦めてるか、薦めてないかってことだけは、伝わっちゃうんです。」というのは、テレビという大きなメディアにかぎらず、僕たちの日常生活においてもよくみられる光景なのかもしれません。
 例えば、誰かに本や映画を「オススメ」されたとき、僕たちがその作品に興味を引かれるかどうかって、実は、その「オススメ」の内容そのものよりも、「誰が」「どのくらいの熱意で」薦めてくれたのか?ということが、非常に大きな影響を与えていると思います。それまでの自分にとって、全く興味を持てなかったようなジャンルや作家の作品でも、薦めてくれた相手が仲の良い友達や恋人だったら、手に取ってみる人は多いはずです。
 相手がそういう特別な人で無い場合には、やはり、その「読んでもらいたいという熱意」の差って、大きいと思うのです。同じように美辞麗句を尽くして「オススメ」してみても、その「薦める側の本心」っていうのは、画面を通してさえも伝わるみたいですから。そして、時には「理路整然とした説明」よりも、「言葉に詰まって絶句してしまう姿」のほうが、はるかに雄弁だったりもするのですよね。「説得力」というのは、必ずしも「おしゃべり上手」の専売特許ではありません。
 そういえば、先日出席した結婚式で、新郎のお父さんが最後の挨拶で、感激のあまり言葉に詰まってしまったシーンがあって、僕はなんだか、その姿にジーンとしてしまいました。ああ、この人は、本当に不器用で誠実な人なのだなあ、と。どんなに感動的な挨拶よりも、その姿は、僕たちの記憶に残ったのです。
 もちろん、テクニックとしての「美辞麗句」を全否定するつもりはありませんが、それだけでは、相手に伝えるには十分ではないのですよ、きっと。これは、サイトやブログだって、そうなのではないでしょうか。文章が上手でもなんだかスルリと頭を通り過ぎていくだけのブログもあれば、けっして巧い文章ではないけれど、心に響くブログもありますよね。

 しかし、どんな僕たちが「熱意」をこめても「優香も泣いた!」というキャッチコピーには、ちょっと勝てそうにないんですが。
 

07月24日(月)
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