ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「私にとってはブログで発表するほうが怖いです」
 僕がこの文章のなかでいちばん印象に残ったのは、前川さんが「自分の作品を読んでもらう人」として、「不特定多数」ではなくて、「道ゆくひと(心の余裕がありそうな)」を選んだということでした。今の作家志望の人たちの感覚としては、「道ゆく人に手渡しで作品を渡すなんて、めんどくさいし、受け取ってもらえなかったら落ち込むし、感想なんてもらえるわけないし…」というのが一般的なものではないでしょうか。僕だって、こうやって文章を書けるのはネット上で「お互いに誰だかわからない」からであって、「僕が書きました!」と誰かに手渡しで読んでもらおうとする気にはなれません。でも確かに、「不特定多数の、悪意の人に読まれるブログよりも、自分で相手を選んで渡せる『手渡し』のほうが怖くない」というのもわかるような気はするのです。ブログには「悪意の読者」だって当然含まれているでしょうから。
 それでも、こういう「手渡し」って、「道ゆくひとへの信頼」と、その「道ゆくひとを見る目」に自信がなければ、なかなかできないことではありますよね。そういう感覚は、これからの前川さんにとっての最大の武器なのだろうなあ、と思います。
 もちろんそれは、弱点になっていく可能性もあるのだけれども。

05月13日(土)
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