ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■『Production I.G』という会社が成功した理由
 そして、ここで押井さんが語られている石川さんの「成功の理由」のなかで最も印象に残ったのは、その「目指すべきいい作品の基準」についてのものでした。
 「石川の言ういい作品というのは、現場が認めるいい作品。一番シンプルでわかりやすい」
 こういう発想というのは、「自己満足だ」とか言われがちだと思うのですが、確かに「○○らしく」とか「お客さんが喜ぶ」なんていうのって、かなり「抽象的な目標」なのですよね。作品を創っている側としては、「本当に目標を達成できているのか自信を持てない」と思うのです。「売れる」という目標についても、実際のところ、本当に良いものがヒットするかどうかというのは、なんともいえない世界なわけで。
 逆に「現場が満足できるクオリティであれば、それでいい」という「基準」というのは、確かに明快ではあります。もっとも、これも100%というわけにはいかないし、その「現場」を構成するスタッフが自分たちに甘い人たちばかりではどうしようもなさそうなのですが、I.Gの場合は、「勝つスパイラル」に乗れるメンバーをそろえたというのが、そもそもの「勝因」なのでしょう。

 でも、これって「理想の職場」であるのと同時に、ものすごく「厳しい職場」なのかもしれませんね。
 

04月27日(木)
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