ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「告発ブログ」の危うさ
先日、火葬場で働いている女性のブログを書籍化したものを書店で見かけたのですけど、内容的には、第三者である僕からすれば、御遺体に対して失礼な内容は無かったように思われまし。でも、御遺族にとっては、そういうふうに「ネタにされる」ということそのものを不快に感じる人だって、少なくはないと思うのです。僕の身内だったら、やっぱり「なんだかなあ…」って感じるだろうし。それはもう、「日記」の宿命なのかもしれませんが、家の日記帳とは違って、ブログというのは、「その悪口を相手が絶対に読んでいないとは限らない」し、「悪口のつもりではなくても、書かれている人が傷つく可能性は、十分に考えられる」のですよね。さらに紙の日記と違って、「自分の悪口が、世間にばら撒かれている」というのは非常に腹立たしいことのはずです。1日1万アクセスのサイトでさえ、日本の人口の1万人に1人くらいしか見ていないとしても。
さらに、「内容が事実」であるからといっても、世間に公開するのが不適切なことだってあるのです。
そういう意味では、「ブログ」というツールができる前までは、「マスメディアを利用しての告発」や「訴訟」という方法しかなかったわけで、それをやる人々には、ある種の「覚悟」が必要とされていました。
でも、今は、ネットという方法ができたたため、「なんとなく『告発』してしまった人たち」というのは、けっして少なくないと思うのです。いやもちろん、社会的に大きな意義のある「告発」だって少なくはないのですが、ネット上にたくさんある「告発サイト」の多くは、単なる「誹謗中傷」だったり、「告発する側の思い込み」だったりするようです。「覚悟」が必要な時代には、公表する時点で誰かが「それはやめておいたほうがいいよ」とストップしてくれたような内容でも、今は、自分の力で世界中に「告発」できてしまうような時代になってしまっているのです。それはむしろ、告発者にとって、自分を貶める危険が高いにもかかわらず。
ブログが一般的になればなるほど、どんどんブログが書きにくくなっていくというのは、なんだかとても皮肉な話ではあるのですけど。
03月20日(月)
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