ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■金メダリストたちの「第2の人生」
 しかしながら、その金メダル会見で、いきなりこの26歳のチーク選手のオンステージが始まりました。喜びの会見は、一転して「引退会見」になってしまったのです。スピードスケートという競技の年齢的なピークというのは人それぞれなのでしょうが、26歳というのは、「大ベテラン」というわけでないし、少なくとも「まだまだやれる年齢」のはずです。せっかくこうして金メダリストになったのだから、第一線でやれるかぎりは競技を続けるのが普通のような気がするのですが、言われてみれば確かに、アマチュアのアスリートとしては、こうしてオリンピックで金メダルを獲るというのは、「スピードスケートでやれることはすべてやった」ということなのかもしれません。それでも、スピードスケートの清水宏保選手やジャンプの原田雅彦選手のように、「金メダルを獲っても、まだ競技人生を続けているアスリート」が多い日本という国に住んでいる僕からすれば、この潔すぎる引き際に、カッコいいなあ、と思う反面、ちょっともったいないなあ、とも感じるのです。

 しかしながら、じゃあ、引退した日本の金メダリストたちはどうしているのか?と考えたとき、萩原さんみたいに政治の世界に転身したり、タレントとして活躍したりしている人を除けば、多くの選手たちは「その競技の指導者になる」しかないのが現実なのですよね。そして彼らは、オリンピックのときだけ担ぎ出されて解説をやっている、と。まあ、食いっぱぐれることはないとしても、彼らの多くが「金メダリスト」だからといって、そんなに恵まれた状況にあるわけではないのです。そういう「第2の人生」を考えれば、このチーク選手の「早すぎる引退」というのは、むしろ積極的な選択なのでしょう。彼に本当に「ビジネスの才能」があるかどうかというのは、また別の問題だとは思われますが。

 それにしても、こうして「ビックリ転身」という記事が出るくらいですから、金メダリストが、自分の競技を離れて「第2の人生」で成功するっていうのは、やっぱりものすごく大変なことみたいですね。もちろん、一度でもオリンピックで金メダルを獲れたなら、第2の人生なんてどうでもいい、と考えている選手たちもたくさんいるのでしょうけど。

02月15日(水)
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