ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■おもしろいことに、女は男の顔を殴ってもいいけど、男が女の顔を殴るのはいけないの。
 実は、僕はこのアンジェリーナ・ジョリーさんの「レーティングの話」を映画を観に行く前に読んでいたのですが、そういう視点で観ると、この映画のアクションシーンの「観せかた」は、ものすごく興味深いものでした。ダグ・リーマン監督は、アクションの演出には定評がある方のようなのですが、この映画の「夫婦の対決シーン」は、まさに「レーティングへの挑戦」だったのではないでしょうか。
 この映画の内容からすれば、スミス夫妻は「互角」の戦いをしてみせなければなりません。でも、「女性から男性への攻撃シーン」は問題なしでも(映画のなかでも、そりゃあもう「痛い!」というシーンの連続でした)、「男性から女性への攻撃シーン」には、厳しい制限が加えられます。そこで監督は、「直接傷つけるシーンを見せずに、いかに『痛み』を観客に伝えるか?」という目的を達成するために、さまざまな「直接は見えないけど痛そうな観せかた」をしているんですよね。こればっかりは、実際の作品を観ていただくしかないと思うのですが、そういう目でみると、「レーティングに合わせるのも大変なんだなあ」とあらためて感じます。あるいは、「アニメの『北斗の拳』かよ!」とか。
 まあ、考えようによっては、こういうのも「男女差別」なんじゃないかな、という気もするんですけどね。
 たぶん、世界の女性がみんな、アンジェリーナ・ジョリーだったら、こんな「レーティング」なんて必要ないだろうなあ…

12月14日(水)
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