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活字中毒R。
by じっぽ
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■上京症候群
結局、さまざまな(というか、偏差値的な)事情で、僕は地元の大学に行くことになったのですが、同窓会で高校時代の同級生が語る「東京体験」は、ものすごく刺激的だったような印象があります。ああ、東京では、いろんなことがなりゆきまかせで、けっこう簡単に「寝て」しまったりするのだな、とか。そういうのは、「都会」というより、「個人」の問題なのかもしれませんが。
今となっては、「僕にはあんなに人の多いところで生活するのは無理」だと半ば悟ってしまっているのですけどね。
それでも、「都会コンプレックス」って、まだ、僕の中には、ちょっとだけ残っているような気がしています。実際に行った人たちは、そんなに良い事ばっかりじゃないよ、と口を揃えて言うけどさ。
西さんの場合には結果的にうまくいったけれど、同じようにいろんなものを捨てて東京に行って、後悔している人もたくさんいるのだろうし。ただ、一度そういう「上京病」にかかってしまったら、上京せずに「平凡な幸せ」を得ても、一生後悔してしまう可能性もありますよね。
西さんは、このインタビューのなかで、次のように語られています。
【最初の頃の東京の印象を西さんは「森」にたとえる。人が大勢いるのに、誰も人に関心を示したり、関わろうとしない。西さんが育った大阪とはまったく逆だ。
「不思議なところやなぁと思いましたね。最初は寂しいと思ったけれど、そういう森みたいな所で誰かと仲良くなったりすると、その人への愛情も倍になるんです。今は誰もこっちを気にしてないことが、逆に楽ですよね。】
田舎の人間関係に、「お互いをよく知っているという気楽さ」と同時に、ある種の「息苦しさ」があるのと同じように、東京には、「東京にしかない愛情」があるのでしょうか?
11月16日(水)
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