ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■ナチュラル・ボーン・ゲーマーの「天職」
 こうして、実際にものすごい難関をくぐり抜けてプロ棋士になった方の話を読んでみると、こういう、ものごとに熱中したら、それをつきつめないと気がすまない性格」というのは、たとえその熱中の対象がゲームであっても、ひとつの『才能」なのかもしれないな、という気がしてきます。「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」でも、「全アイテム収集」とか「最強キャラ作成」なんていう「やりこみプレイ」をやっている人の姿は、単なる「ゲーム好き」を超越して、崇高ですらあります。僕もゲームは大好きなのですが、「適当にレベルアップをしながら、それなりに勧めていく」という感じだからなあ。

 高橋さんは「棋士」という趣味と実益を兼ねた職業に就かれたのでよかったのですが、こういう「才能」って、きっといろんなところで「ゲームばっかりやって!」というようなお小言とともに、摘み取られていっているんでしょうね。
 ただし、「プロ棋士」を目指すというのは、それはそれで大変な道のりなのです。その「将棋の子」(大崎善生著、ちなみ大崎さんは高橋さんと結婚されています)という本によると「奨励会」に属しているプロ棋士の候補生たちは決められた年齢までにプロ棋士になれないと、永久にプロ棋士にはなれず、奨励会からも「卒業」させれてしまうのです。そして、「夢破れた敗者」たちは、心に大きな傷を負って、「第二の人生」を送っていかなければなりません。自分が大好きなものに「自分の敗北」を思い知らせられるのは、本当に辛いことでしょうけど。

 まあ、この話でいちばんかわいそうなのは、せっかくゲームを貸してあげたのに、当時はまだ高かったゲームウォッチ用のボタン型電池が切れるまで遊ばれてしまった「お兄ちゃん」なんですけどね。

 そういえば、こんなふうに人の家でゲームばっかりやっているヤツがいたようなあ、なんて、半分懐かしく思いつつ。
 

09月19日(月)
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