ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「絶対安全な絶叫マシーン」の矛盾
 国土交通省によると、遊園地の障害者の安全対策には法令に規定はなく、各管理者に委ねられている。】

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 それにしても、この前者の読売新聞の「恐怖体験」の男性、本当に怖い思いをしたんだなあ、と思うと同時に、この人はもともとこういう絶叫マシーンそのものが苦手なんだろうなあ、というのが、切実に伝わってきました。とはいえ、最近の傾向からすれば、苦手な人が【「早く終われ。これじゃ拷問だ!」】と叫びたくなるくらいのスリルを提供しなければ、なかなか絶叫マシーンとして世間的には認知してもらえないんですよね。
 僕もああいうのは大の苦手なので、どうしてお金を払ってそんなに怖い思いをしなくてはならないんだ…といつも思うのですが、世の中には、あのスリルがたまらない、という人もいるようなのです。それはそれで構わないのですが、中には、「連れ絶叫マシーン」というのを強要されるような状況も出てきます。そういうのって、連れ小便くらい無意味なようではありますが、実際問題として、好きだけど、ひとりでは乗りたくない、という人も少なくはないようです。
 乗れないと弱虫だと思われるから…とか、つきあいで…というような理由で乗ってしまうのって、まさに「拷問」ですが、そういうケースは少なくないと思います。「絶叫マシーン・ハラスメント」というのも、そのうち叫ばれるようになるかもしれません。
 それにしても「スリルがある」というのと「安全である」というのを並立させるのは、とても難しいことですよね。テーマパーク側の苦労もしのばれます。

 こういう遊具が「安全第一」であるのは当然のことなのですが、その一方で、あまりに利用制限を厳しくしてしまうのも、ちょっと味気ないような気がします。ディズニーリゾートやナンジャタウンの対応は、「安全策」である一方で、「本来は乗っても大丈夫な人」が楽しむ機会を奪っているのかもしれませんし。
 もちろん、ジョイポリスでの今回の事件は、あまりにも杜撰なものではあるのですが、この事故が「テーマパーク等での、障害者の利用締め出し」に繋がる可能性もありそうです。
 ジョイポリスのスタッフだって、悪気があったり、事故を起こそうとしていたわけもなく、「障害がある人にも、楽しんでもらいたい」という気持ちだったと思うのです。でも、そういう「良心」を自分で美化してしまうあまりに、本当に注意すべき「安全のために守るためのポイント」が、どんどん甘くなってしまったのでしょう。「これはいいことなんだから」という思い込みには、けっこう怖い面もあるのです。こういう事故が起こってしまっては、せっかくの「良心」も台無しです。
 
 うーん、「健康な人だけが乗れる、絶対安全な絶叫マシーン」なんて、ある意味、ものすごく矛盾した存在のような気もするんですけどねえ…

04月20日(水)
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