ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
[10028076hit]
■堀江社長 vs オールナイトニッポン
僕が小〜中学校のころ、オールナイトニッポンはまさに「全盛期」で、タモリさんやみゆきさんの他にも、ビートたけしさんや笑福亭鶴光さんなどの名パーソナリティたちが毎晩僕たちの睡眠時間を奪っていたのです。当時は、ビデオやゲームがそれほど普及していませんでしたから、彼らの声は、夜更かしの魅力ともあいまって、忘れられない記憶になったのです。そして、名パーソナリティたちが、今でも芸能界で活躍しつづけているのは、彼らの努力や実力はもちろんなのですが、「オールナイトニッポン」で彼らを知って、ともに真夜中の冒険をしてきたファンの根強い支持というのも、けっして少なくはないのではないはずです。中島みゆきが、ああいうはじけた喋りをする人だなんて、歌だけを聴いていたら絶対に思いつかないでしょうし。
そして、あまり売れていない時代に「発掘」され、長年そのパーソナリティをつとめることによって地盤を築いたタモリさんやみゆきさんにとっては、当時、一緒に番組を支えてきたニッポン放送の亀淵社長をはじめとする古株の社員たちは、まさに「戦友」と言える存在のはずです。だからこそ、こういう「一芸能人としては、越権行為的な証言」をあえてしたのだと思います。ニッポン放送が、ライブドアが、という枠組みよりは、「お世話になった人が追い込まれていくのを黙ってみていられなかった」というのが、彼らの本心なんじゃないかなあ。
「人気パーソナリティーを確保することは極めて困難で、降板は聴取率の低下を意味する」という主張は、あまりにも飛躍しすぎの気もするし、別に彼らではなくても、「数字」を稼げるパーソナリティはいるでしょう。でも、人気タレントたちにここまでの「越権行為」をさせるだけの信頼関係というのは、やはり、あなどれないものがありそうです。株主だリスナーだといろいろ言ってみても、結局最後は「顔の見える人と人との信頼関係」が大事なはず。メディアの歴史をつくってきたのは、ハード面の充実だけではなく、まちがいなく「人間の力」なのだから。
「聴取率を稼ぐために、聴取率が取れる番組を放送する」という姿勢って、なんだか、自分の尻尾を食べようとしている蛇、みたいな気もするのです。
堀江社長は、「オールナイトニッポン」を聴いたことないのかなあ……
03月24日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る