ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「一生酒は飲まない」「たばこは一生吸わない」
 でも、もともとダルビッシュは、楽天の一場投手と並んで、「ヒール(悪役)」のイメージでしたから、今回のことも「なんでそんな見つかるようにやるのかなあ…」という感じでもあったんですけどね。実際、大学生になればほとんどお咎めなしで18歳でもお酒飲んだりしているわけだし、ましてや自分でお金を稼いでいる野球選手ともなれば、それはもう「個人の責任」なのではないか、という気もします。もちろん、アスリートとしては、若い時期からの喫煙がプラスになるとは思えませんが。

 ところで、この2人の会見を観て僕がいちばん印象に残ったことは、「一生」とか「もう二度と」というふうに、2人とも発言したということでした。ダルビッシュに対しては、「ウソつけ!」とテレビの前でツッコんだ人は大勢いそうですし、中西氏にしても、そういう不名誉な理由で社会からスポイルされた人の末路というのは、某田代さんを見てもわかるように、「酒でも飲まなきゃやってられない」あるいは「クスリに走ってしまう」という可能性も高いのです。むしろ、これからの人生のほうが、もっと辛くて長い道のりになるはず。「飲まないつもり」なんて「つもり」になっている時点で、彼の決心のほどが知れる、というものです。1年ももたないのでは…というのは、あまりに過小評価でしょうか。
 ダルビッシュはまあ、この「約束」はしばらくすればみんな忘れてしまうでしょうし、5年後に彼が一流選手になって酒を飲んでも、みんな忘れたフリをしてくれるでしょうけど(20歳過ぎれば、法律違反じゃないしね)。

 僕は思うのですが、「一生○○しない」なんて言う決心を実行できるような意思の固い人は、そもそも、こういう過ちを犯さないのではないでしょうか。自分自身も含めて「一生○○しない」という固い決心は、まさに、「もういいだろ」と解禁されるようにあるようなもので、「一生結婚しない」はずの人の考えがひとつの出会いで変わったり、「一生浮気はしない」「一生ギャンブルはしない」なんて約束の達成率なんて、ものすごく低いように思われます。それでも、決心せざるをえないのが、人間の弱さであり往生際の悪さなのかもしれませんが。
 本当は、できもしない「一生○○しない」という口先だけの約束よりも、禁煙治療を受けたり、酒を飲んでも飲まれないように自分を律するというトレーニングをしてみせたほうが合理的なはずなのに。嗜好品なんていうのは、気持ちだけでコントロールできるようなものではない場合も多いから。

 それにしても、僕は誰かがこの「一生○○しない」という言葉を口にする姿をみると、その人への評価を少し下げたくなる衝動を抑えられないのです。
 少なくとも、この2人にとっては、これからの「一生」は、長いものになるでしょうね……

03月11日(金)
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