ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■角田光代さんが『対岸の彼女』を書いたきっかけ
そして、「作品(あるいは仕事)は、必ずしも人格そのものではない」ということも言えるでしょう。「リングの上で反則とか悪いことをするレスラー(ヒール)のほうが、善玉(ベビーフェース)よりも、プライベートでは優しい人が多い」なんていうプロレス界の話を以前聞いたことがありますし、「絵本作家はみんな性格が悪くて子ども嫌い」なんていう伝説も耳にしたことがあります(いずれも、証拠があるわけではありませんが…)。
有名な純愛小説を書いた作家が結婚と離婚を繰り返したり、男女の温かいラブソングを作るシンガーがホモセクシャルだったりするのは、ひょっとしうたら、人間というやつは、自分が持っているものより、自分に欠けているもののほうがよく見えるからなのかもしれないな、なんて思うこともあるのです。
前にも書きましたが、本当に自分の人生に満足している人は、「何かを書く」なんて行為をやらなくても、人生そのもので完結してしまうものではないか、という気もしますし。
行き詰まりを感じたときに、今までの自分の視点から一歩引いて、自分にできなかったこと、やらなかったことに眼を向けてみるというのは、ものすごく有効な手段なのかもしれませんね。
「心が汚くてどす黒いものしか見ない人間」にしか見えないような「美しさ」とか「希望」なんていうのも、たぶん、どこかにあるはずだから。
03月04日(金)
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