ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■安倍なつみを「盗作」に奔らせたもの
 それにしても、あらためて、人間の「プライド」というのは怖いものだなあ、と思います。ファンの人には怒られるかもしれませんが、実際問題として安倍さんの「詩の内容」に、ものすごく期待している人って、どのくらいいるのでしょうか。僕のイメージでは、「なっちが書いているのなら、なんでもいい!」と思っているファンのほうが多いような気がするのです。重要なのは、詩の「中身」よりも「誰が書いているか」ということ。たとえ安倍さんが「小学生の作文」みたいな詩を書いたとしても、文学フリークたちはさんざん馬鹿にするでしょうけど、それでも安倍さん自身への評価や作品の売れ行きは変わりないと思うのです。むしろ、「芸能人としての人気」のほうが「作品の出来」よりも重要なファクターなのですから。そもそも、今の日本で純粋に「詩人」として食べていけるのは、谷川俊太郎さんだけだ、なんて言われて久しい状況なんだし。
 それでも彼女が「盗作」してしまったのは、締め切りに追われて苦しかったり、ネタが出なかったり、ということもあるんでしょうけど、やっぱり「なっちの詩は上手い!」とみんなに褒めてほしかったからなのかもしれません。客観的にみると、「安倍なつみが書いた、という看板さえあれば、内容は二の次」でも、本人としては、そんなふうには割り切れなくて。
 だって、本当に見栄を捨ててしまえるのなら、ゴーストライターにでもなんでも外注すればよかったのだし(まさか、ゴーストライターがやったなんてことは…)。
 「盗作」というのは、創作者としては最も恥ずべきことだし、安倍さんが叩かれるのも致し方ないことだな、とも思います。いくらなんでも、「著作権」くらい知っているだろうし。とはいえ、こんなバレないはずがない盗作をやってしまう人間の「プライド」というのは、なんだかちょっと痛々しくも感じるのです。
 僕は最近つくづく思うのですが、大人というのは、「間違っていることを知らずにやる」ことよりも、「間違っていることを知っていながら、それでもやってしまう」ことのほうが、はるかに多いみたい。

 この問題に関して、「なっち、自分の好きな作品をちょっとした出来心で引用」みたいな、なんとなく腫れ物に触るほうな報道をしているマスコミには、さすがにちょっとなあ、とは思うんですけどね。被害者側のコメントとか、全然出てこないし。
 「稲垣メンバー」の件と言い、不自然に擁護しようとすればするほど笑い話になってしまうのは、もうわかっているはずなのにね。

12月02日(木)
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