ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「楽天よ、ファンを大切にしろ!」って言われても…
 今回の楽天の新球団というのは、正直言って、楽天側も「50年ぶりのゼロからの新球団」という状況にまだ対応しきれていない面もあるでしょうし(だって、「前例」は50年前ですから)、それはある意味「仕方のないこと」のような気もします。楽天のスタッフだって、今年の元旦には、自分たちがプロ野球の球団経営をやるなんて夢にも思っていなかっただろうから。
 
 僕は、「ファンを大切にしろ!」とか「関西なら暴動だ」とか叫ぶ「自称ファン」の人たちにも、ちょっと違和感があるのです。今の「楽天イーグルス」にあるのは、監督の田尾さんとスタッフと三木谷社長とキーナートさんくらいで、肝心の選手はまだひとりもいない状態なのに、「この人たちは、いったい何のファンなのだろう」って思いませんか?確かに、爽やかなイメージの田尾監督にはファンも多いかもしれないけれど、今の「東北楽天」は、まだ名前だけの存在に等しいのに。
 たぶん、仙台市民にとって、「長年待ち望んだ球団」であれば、ファン候補の人たちも「まだ球団側も運営に不慣れなんだから仕方がない」と大目にみてくれる面もあったと思うのです。
 でも、「突然やってきて、先に名乗りをあげたライブドアを追い落とした楽天イーグルス」に対して「ファン」たちは、最初からかなり高いレベルの「手馴れたファンサービス」を要求しているように感じられます。いくらなんでも、それはちょっと難しいのではないでしょうか。

 いくら資金があっても、あの老朽化した宮城球場を本拠地にして、合併球団のプロテクトから外れた選手と他球団から集めた戦力外や出番が少なかった選手、そして新人や外国人の寄せ集めチームが、一年目から「にわかファンが満足するような結果」を残せるほど甘くないと思うのです。どんなにがんばって選手をかき集めても、おそらく「レギュラーが怪我したら、その代わりに出てくる選手は大幅にレベルダウン」という感じでしょう。
 それは、当然のことなんですけどね。

 ゼロからの新球団なんだから、応援する人たちも一緒にゼロからの苦難を乗り越える覚悟がなければならないはずなのに、この「ファンとの温度差」というのは、けっして現時点では「楽天的」にはなれないものだと思います。
 球場・気候・周辺人口と交通の便などからの今後の球団経営の困難を考えると、草葉の陰の人のほうが、むしろ「いいとこどり」だったのではないかなあ。

 それでも、「ゼロからの新球団立ち上げ」っていうのは、ものすごく魅力的なコンテンツではあるんですけどね。
 

11月04日(木)
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