ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「プロ野球オーナーズ・クラブ」の面接風景
 そもそも、ポータルサイトである「ライブドア」とネット通販をメイン業務としている「楽天」とでは、同じ「IT関連企業」とはいっても守備範囲は異なりますし、楽天だって「楽天広場」には「成人向けの日記」がたくさんあったり、楽天が買収したインフォシークで検索すれば、小学生だって入れるアダルトサイトなんて、腐るほどあるんですけどね。確かに、正式なコンテンツとしては、クレジットカードがないと入れない有料エリアには青少年が入るのは難しいかもしれませんが、無料アダルトサイトの「あなたは18歳以上ですか?はい/いいえ」なんてのが、「成人確認」だとしたら、まさに「形式だけ」だと思うのですが。

 そもそも、「面接での質問」というのは、けっこう「試験官次第」とうところがあるのです。僕が受験した某大学医学部の面接では、「どんな医者になりたいですか?」という質問が定番とされていて、僕はそれに対して「研鑽を重ね、地域医療に貢献できるような医師になりたいです」と答えて、試験官は「ふんふん」と頷いてそれで終わりだったのですが、僕の同級生は、僕と同じように答えたにもかかわらず、「それで君は、現在の地域医療の問題点をどれだけ把握しているのかね!受験生はみんなそう答えるが、そんなに甘いものじゃないんだよ!」とさんざん責められて辛かった、と試験が終わった後に話していました。この場合は、面接した先生も違ったんですけどね。
 それでも、質問者側にその気があれば、模範解答にだって、いくらでもツッコミを入れることは可能なのです。「楽天」の「クレジットカード認証」に対してだって、アダルトサイトを見る子供は、所詮有料サイトは観ないでしょうから(大人だって、クレジットカードの情報を入力しなければならないような有料アダルトサイトは、お金もかかるしセキュリティも不安だしで、それほど利用しないと思うのですが)、本当にそれだけで「ポータルサイト」としての楽天は「配慮している」と言えるのか?とかね。
 しかし、楽天側に対してはその問題を深く追求することもなく終わった、というのは、同じ人たちが質問者である以上、「無知」か「作為」としか考えられません。あるいは「先入観」か。
 暗黙の諒解、があったのかもしれないし、あるいは、楽天側にだけ、「こういう質問をするから」という想定質問集、みたいな情報が流れていた可能性もあります。ひょっとしたら、楽天のスタッフたちは優秀なので事前に察知していたのかもしれませんが。
 その一方で「ライブドア」に対しては、まさに「吊るし上げ」ともいえるような粘着攻撃。考えてみれば、ライブドア側はこの手の質問を想定していなかったのだろうか?とも感じるのですけど。
 堀江社長も「アダルトソフト」を自社が作っていたことを知らないわけでもなかったでしょうに。
 それにしても、そのソフトの現物まで持ち出して糾弾するNPB側も、「これは裁判なのか?」と言いたくなるような用意周到っぷりです。
 ちなみにその「アダルトソフト」はこちら。
 うーん、少なくとも審査小委員会の委員の皆様方には、あまり理解されそうもないでしょうね…
 堀江社長の「名義貸し」のような言い訳は、さらに胡散臭さを増幅しています。そのソフトを積極的に売ろうとしていることは間違いないのだし。別に違法でもなんでもないのですが、「それでも、公序良俗に反するのではないか?」という聞き方をされると、「犯罪じゃないんだから」と開き直るわけにもいかないしなあ。
 どちらかというと、「客観的な判断」というより、「プロ野球オーナーズクラブ」というハイソな社交クラブへの入会審査で、いかに現会員たちに気に入られるか?という勝負のような気もしますが。
 
 とはいえ、この両者の質問に対する「答え」(というよりは、「対応能力」は、周囲の人にある種の印象を与えたのは確かでしょう。本音としては、三木谷社長も、「現状のインターネットで、『青少年に悪影響を与えるかもしれないアダルトコンテンツ』根絶は、技術的にもコスト的にも不可能」と考えていたとしても、やっぱりこういう場では「立派な建前」のほうが望まれているようです。

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10月15日(金)
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