ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
[10028143hit]

■「人質となった日本人」と「命の重さ」
 「よど号」と今回の事件では状況が違うとはいえ、日本では「人の命の価値」というのが、どんどん軽くなってきているのは間違いないことです。そして、「戦争反対」というのに拘泥するのもおかしい、という意見も一般的なものになりつつあります。
 だいたい、僕はデモとかやっているような「善意の人々」は苦手なのです。ついつい「そんなことやって何になるんだ?」とか思ってしまいます。
 しかしながら、たぶんそういうヒステリックなまでの「反戦意識」というのが、日本をこれだけ長い間「戦争」という禍から遠ざけてきたのも否定できないような気がします。今回の事件については、「一番悪いのは、まずテロリストだろ…」と言いたい気もしますけどね。
 
 僕は今回の件で、テロリストたちの要求を受け入れて自衛隊が撤退すべきだなんて思いません。それはおそらく日本国民にとっての「負の連鎖」を生むだけでしょうから。
 それでも、「あんな無防備でみんなに迷惑をかけた連中は、死んでもいい」ともやっぱり思えない。彼らは「変わった人たち」ではあるかもしれないけど、その程度の変わった人は、僕たちの身のまわりにだって、たくさんいるはずですから。

 結局、「テロリストの要求に屈しない形で、やれるだけのことをやるしかない」のでしょう。それはそれで、「救出する人の数よりも多くの犠牲を強いるかもしれない救出作戦に意味があるのか?」というようなジレンマに陥る可能性もあるわけですけど。

 確かに、今までの日本人は、ミスリードされてきたのかもしれません。
 ただ、その「ミスリードされてきた時代」というのは、果たして僕たちにとって不幸な時代だったのでしょうか?

 もうそんな甘い時代じゃない、というのはよくわかります。
 でも、「人間の命を大事にしようという気持ち」まで、アメリカ式の「世界標準」に引き下げなくてもいいのではないかなあ。
 
 僕はそういう時代に生きてきましたから「平和」が好きです。
 こんな時代だから、あえて問いたい。
「人の命は地球より重い」という言葉って、そんなにナンセンスですか?


〜〜〜〜〜〜〜

<付記>この内容について、「よど号事件」と「ダッカ事件」を混同しているのではないか、という御指摘がありました。確かにその通りで、僕は「人命は地球より重い」という発言は「よど号事件」の際になされたものだと勘違いして書いてしまいましたので、お詫びとともに訂正させていただきます。ちなみに、この発言は「ダッカ事件」に関連したもので、2つの事件の概略については、
「よど号事件」
「ダッカ事件」
上記のリンクを参考にしていただければ幸いです。

04月09日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る