ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「オンリーワン」になれない、和光大学の悲劇
 ちょっと前に「ラルク・アン・シエル」というバンドが、「ビジュアル系」と言われたことに抗議して、NHKに出演拒否をしました。そのとき僕が思ったのは、「自己主張をするには、ある程度『力』が必要なんだな…」という虚無感だったのです。だって、全然売れてない、視聴率を稼げない芸能人がそんなふうに「抗議の出演拒否」をしてみても、NHKは、「それなら、別にいいよ」と他の人を出演させるだけでしょうから。

 「ご寛恕ください」というのは、日本語としては、自己の否を認め、相手に「赦し」を求める、かなり高レベルの謝罪の言葉です。平謝り、という感じ。
 僕は大学勤めをしていましたが、大学の辞令なんて、普通は字面だけみれば、「○○殿」を「○○に任ずる」とか「○○を供与する」というような、素っ気なくて、偉そうな言葉ばかりなのに。
 今回の決断は、「どこにでもある、中堅大学のひとつ」の和光大学としては、苦汁に満ちたものだったのでしょうし、「学問の城としての名誉を護るべきだ!」という意見もあったのだと思います。しかしながら、大学の経営とか、なにかトラブルがあったときの対応とかを考えると、やっぱり難しかったんでしょうね。
 僕も「そんな覚悟もなく、大学なんて偉そうにやってるのか」と思う一方で、多くの学生や教職員の生活を支えている「大学」というものを考えると、「それも、仕方なかったのかな…」という気もするのです。
 こういうときに「事なかれ主義」に陥らざるをえないのは、「オンリーワン」ではない存在の、悲しき宿命。

 まあ、書面だけで判断せずに、入学させてみてから判断してもよかったんじゃないかな、とは思うんですけどねえ。それもキレイ事、なのかな…
 

03月17日(水)
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