ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■もう一度、「代理出産」について。
 もちろん、向井さんと高田さんは、不正行為で自分のお金や名声、人脈を得たわけではありませんから、「頑張っている人に、それなりの見返りがある」という意味では、くじ引きのような「悪平等」よりは、はるかに正しいのかもしれませんが。
 でも、「人間って、やっぱり平等じゃないよなあ」なんて考えてしまうのも事実で。

 その一方で、もし自分の家族に臓器移植が必要になった場合、僕はどうするか?とも思うのです。それしか方法がなければ、「日本人が金をばらまいて臓器を買っている」なんて非難されるとしても、非合法的な方法だとしても、移植を受けさせようとするのではないか、と。

 「命」というものを自然の流れにおいて考えれば、「普通にセックスして子供ができないのは仕方がない」し、「臓器移植までして生き延びようとするのは不自然」なのかもしれません。
 でも、その個体それぞれの意志としては、「子供が欲しい」「生きたい」というのは、「自然なこと」なのです。
 そういう「個体としての欲求」と「人類の一員としての一般論」というのが、ずっとずっとせめぎあいながら、人類は進歩してきたわけで。

 「代理母は人類にとって正しいのか?」おそらく、多くの正常な生殖能力を持っている人間にとっては、「不自然」なんですよね、きっと。
 僕も、天然モノじゃない、養殖された魚みたいな感じがどうしてもしてしまいます。不躾で申し訳ないのだけれど。

 結論としては、2年前と同じように、「子供が欲しい夫婦と代理母をやってくれる人と技術があれば、あとは本人たちしだい」ということになってしまうのですが…

 「産まれて死ぬことだけは、すべての人間にとって平等」というのは、よく使われる言葉なのですが、生まれてすぐに飢餓で亡くなってしまう子供や水道料金も払えないような経済状態なのに作られてしまう「大家族スペシャル」の子供たちがいる一方で、「他人のお腹を借りてまで産まれることを望まれる子供」がいる、というのは、「命の平等」という観念のウソを僕の前に突きつけているような気がするのです。
 「命の平等」というのは、多くの場合「富める者の自己弁護」なのかな、なんて。
 これは、優秀な遺伝子を残すための、自然の淘汰なのでしょうか?
 ひょっとしたらそんなに遠くない未来に、富める国の夫婦がが貧しい国の若い女性のお腹でどんどん子供を作り、貧しい国の人々はどんどん減っていく、なんてことになっていくのでは…
 いままで「自然の摂理」でコントロールされていた「個体としての欲求」が、医学や科学の進歩によって「人間の理性による自主規制」なしでは、暴走してしまう時代、それが現代なのではないでしょうか。

 それにしても高田さん、最近、プロレス界の暴露本を出して自分や仲間の過去を貶めたり、「PRIDE」のリングの上で「出てこい!ポークアンドチキーン!」なんて狂言回しをやっているあなたの姿は、正直観ていて恥ずかしいです。
 代理出産の費用がよっぽどかかったのかもしれないけど、いくらなんでも、ねえ…

01月16日(金)
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