ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「援助交際」をやめさせるためには?
「自分の体を売ってお金にすることは悪いことであり、恥ずべきことである」という伝統的な考えに、現代社会でどの程度の論理的な説得力があるのか、僕は怪しいものだと思っています。
「不貞行為は女の恥」という意識が常識であった時代と、「性」に対しておおらかになっている現代とを同じ視点で測ること自体が不可能なんですよね。
「体を売るのは悪いこと」というのは、もはや「常識」ではないんじゃないでしょうか?
それに、男だけの状況では、「自分の娘が『援助交際』なんてやってたら許せないけど、男としては若い女の子に興味がある」なんてことを言う人は、けっして少なくはないのです。
それでも僕は、あえて言いたい。
女子高生たちは、「バカなオッサンたちからお金を巻き上げている」と思っているのかもしれませんが、実際には、彼女たちは騙されています。
大人にとっては、数万円なんていうのは、小さな金額ではありませんが、少なくともそんなに切実な金額ではありません。安く買い叩かれているのです。
日本人の団体の「買春ツアー」の話題を聞くと、多くの人は「貧しいばかりに体を売らなければいけない途上国の女の子はかわいそう」と感じると思います。
でも実は、「援助交際」っていうのも原理は同じことで、彼女たちは「大人と子供の経済力の格差につけこまれて、買われている」のです。
「援助交際をしていた」という事実が心と体に与えるダメージと女性としての価値の低下(ああ、こういう書き方をすると反発されるだろうけど、僕は、「不特定多数の男性と金のために寝ることができるような危機管理意識の無い女性」を生涯のパートナーに選ぼうとは思いません。それは、世間一般の男の本音だと思うのです)は、1回数万円どころじゃないからね。
はっきり言って、損だよ、そんなの。
今の金銭感覚では数万円も大金かもしれないけど、目先の利益にとらわれて、自分を安売りしちゃダメだよ。
尾崎豊の真似をして学校のガラスを割りまくっても、少しも社会は良くならなかったのと同じこと。
それに、一番の問題点は、その危険性です。
僕が、この記事の中でいちばん心に残ったコメント(39歳女性・産婦人科)を挙げさせていただきます。
<出会い系サイトで知り合った男に殴られた中学生の青痣や、ヘルペスをうつされてじくじくの外陰部や、中絶胎児の写真など、教育現場で教材として使うしかないと思います。物分りよさげな親のほうに、むしろ現実をみせるべき>
麻薬使用者に対する処罰について、アメリカ政府は次のような見解を示しています。
「麻薬使用者に対する刑罰は、その麻薬が体に与える障害を越えるものであってはならない」と。
ほんと、「現代社会の歪み」だとか「彼女たちの気持ちもわかる」なんて知ったようなことを言う評論家や親たちや女の子たちに、ぜひ「現実」を見せるべきだと思います。
「援助交際」をドラマチックに報道するだけじゃなくて、こういう現実をもっと社会に広めてもらいたいものです。視聴率取れないからダメかな?
「現実」を知って、「それでもやる」という女の子がいれば、「それはもう御勝手に」です。
しかしね、一番悪いのは、「買う大人の男」です。それは間違いない。
買い手がいるから、商売になるわけですから。
実際、「買ったら死刑」でもいいくらいなのに、内心「売るほうが悪い」とか「男の本能だから仕方ない」とか思ってる男はけっこう多いんだよなあ、きっと。
それが仕事とはいえ、僕はもう、10代前半の女の子が中絶した胎児とかを診なければならないのは嫌なんだよ!
11月26日(水)
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