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ダメダメ医学生の京風日記
by 伯耕
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■ミスターH登場!
今日から分子細胞生物学実習が始まる。
午前中の授業は毎度の事ながら自主休講し(爆)、
飯を食ってから午後の実習へ。
この実習では2つの実験を行なうんだけど、今日はほとんどその下準備。
ゲノムDNAを抽出するためのproteinaseKを導入したバッファー作りと、
コンピテント大腸菌にプラスミドを導入し、培養する作業。
まずは実習講義という事で、実習室内で4グループにに分かれ、
それぞれホワイトボードの前で担当教官から説明を受ける。
といっても真剣に聞いている人はほとんど少数派。
メール打ってるやつがいたり、しゃべっているやつがいたりして
結構ざわざわしながら実習講義は続く。
とその時!
突然実習室後ろのドアが静かに開き、白皙の紳士が入ってきた。
その人物とは…
本庶佑教授
分子生体統御学講座・分子生物学・教授
そして、京都大学大学院医学研究科長・医学部長、
将来的には京大総長の呼び声も高く、
ノーベル賞候補者でもある
京大医学部の基礎医学のスターであり、
分子生物学の世界的権威
このお方の突然の登場で
実習室の中に突然緊張が張り詰める!
もちろん一番緊張してたのは先生方でしたが。
教授はその厳しい眼差しで教室を一巡し、
教授はそのまま出ていかれた。
教室の中にまた戻ってきた安堵感…。
その後本庶先生が戻ってくる事もなく、
実習はまたダラダラと続いてゆく。
他の班の中にはもう終ってしまって全員帰ってしまったところも。
それなのに、うちらのグループは、
作業自体の進行は早いのに先生がなかなか先へ進ませてくれない。
作業は終ってるのになぜ先に進ませてくれないのだ?
だんだんつのってくるイライラ感。
さっさと先へ進んで終って帰りたいのに…。
先生に聞いてみると、
「あ〜、あと10分待ってもらえる?」
別に作業があるわけでもないのになぜ10分待たなきゃならんのだ?
よく分からん理由で待たされて狂ってくる医学生たち。
(注)ここから先の会話には高度に専門的な用語が含まれています。ある程度生命科学の知識がないと面白くないマニアックなネタを秘めた会話です。それでも構わない方だけ、下のボタンを押して先へ進んでください。
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「おい、また10分待てだってよ。意味わからんし。」
「まさにジュップンマテアーゼだな。」
「それって帰宅阻害酵素やろ(笑)。」
「そうそう、酵素の影響下で帰宅が阻害される。」
「でもM田はちょっと帰ったみたいやで。」
「まじで〜、それは内向き電流やな。」
「なにそれ?」
「ナトリウムチャンネルが開いた瞬間に運良く出て行ったんやわ。」
「あ〜、なるほど。」
「俺たちがひそかに帰ろうとしても不活性化ゲートが閉じてしまってて、帰ろうと思っても不応期だから帰れへんかったと。」
「あっはっは、なるほど。」
「でもチャンネル開放連鎖すると閾値を越えて活動電位が発生するよな。」
「その時は俺らも帰れるんやけどな(笑)。」
「でも、活動電位が発生しないと帰れないと。」
「結局全員帰れるか全員居残りかってことやな。」
「まさに全か無かの法則やな(笑)。」
「それにしてもジュップンマテアーゼの活性押さえられへんの?」
「酵素活性を支配するマスター遺伝子を操作すればいいんちゃう?」
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04月18日(金)
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