ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6875,読書日記 〜7割さえ出来れば任せろ!
< 世界が動いた「決断」の物語―スティーブン・ジョンソン著>
* 70%ルール
他人に任せず自分でするべきだということは、ほとんどの人が分かっている。
だが、常に自分でする時間があるとは限りらない。その仕事の70%でも正しく
やってくれる人がいれば、任せることが大事!
まずは、70%ルールとは?
《 Amazonのジェフ・ベゾスは、不確実性のある意思決定で、「70%ルール」に
拘ることで知られている。ベゾスは選択に完璧な自信――限定的理性の性質を
考えれば実現できそうな自信――が持てるまで待つのではなく、不確実性レベル
を30%まで下げたところで決断の引き金を引くのだ。完璧な確実性という神話を
受入れない70%ルールは、私たちの視界が多少ぼけることは避けられないことを
認めている。》
―
▼ 事業、とりわけ起業は、他人に任せる恐ろしさとの内的葛藤の連続である。
X論、Y論たる法則がある。
マグレガーが示した,企業における人間の能力開発についての対立的考え方。
<・「X理論」とは,普通の人間は生れながら仕事が嫌いで,強制されたり,
統制されたり,命令されたりしなければ,企業目標を達成するために十分な力を
出さず,命令されるほうを好み,責任を回避したがり,あまり野心ももたず,
何よりもまず安全を望んでいるとみなす伝統的見解をさす。
・これに対して「Y理論」は,仕事で心身を使うのは人間の本性であって,
これは遊びや休憩の場合と同じであり,外から統制したりおどしたりしなくても,
人は自分が進んで身をゆだねた目標のためには自発的に働くものであり,条件
次第では責任を引受けるばかりか,みずから進んで責任をとろうとし,企業内の
問題を解決しようと比較的高度の想像力を駆使し,創意工夫をこらす能力を
たいていの人はそなえているとみなすのである。> …
…初めは得体の知れない人を集めるしかない。 まずは30%まで引下げて、
集め、自然振動で振り分けるしかないのが起業。良いも悪いもない烏合の衆。
黒沢監督の『7人の侍』があるが、それでも、武士の共通項がある。
ベソスの<不確実性レベルを30%まで下げたところで決断の引金を引く>とは…
言い得ている。40年前の起業では、500%の確信が持てるまで練りに練りあげても
それでも目先は真っ暗。若かったから出来たのだろう。実業に理論は役立たない?
いや、とんでもない。情報あっての知恵。経験と情報が浅いと、してはならない
ことを、平気で踏んでしまうため、身近に経験者を置いておく必要がある。
考えて考えて考えた後に、無心で立向かう。失敗の場合に備えた‘鶴翼の構え’
も含めて事業デザインを描き、何度も描きなおす。それでも、私は30年が限界。
…見切りをつければ、デザインに組込んであった通りに、手順を踏む。
弁護士に会社整理の基本方針を聞かれて、
私:『立つ鳥、あとを濁さず… 綺麗にたたみたい』に、
弁護士:『会社清算に、それは無理。70%がせいぜい!』
私:『じゃあ、それでお願いします』
私にとって<起業―実業―終業>の一連自体が事業。 …終業がオチ!
独りの心、いや魂の問題。 常にロスの概念が入れば、より楽に任せられる?
終わってしまえば、皆同じ。 …良寛和尚辞世の句
「散る桜 残る桜も散る桜」が、今朝の心境。 花見で悪酔いしたか!
・・・・・・
6510,閑話小題 〜三匹の子豚と…
2019年01月10日(木)
* 熊さん、寅さんのコンニャク談義
明方の夜半の架空対談を、思い出しつつ、ライブ的に
書いてみた。もっと低俗だろうが… 少しは乗りうつって?
熊:最近、とんと御呼びが掛からないね!
寅:御前さんが下らねえことばかり言うからよ。
熊:互いに似たり寄ったりだろう。「大家、八」対「熊、寅」の意見の段差で、
話を面白くしているだけさ。何を御前にバカにされたくないね。
寅:まあ、いいさ。今日は、新年だからさ、金、習の会談をリアルに再現して
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01月10日(金)
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