ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6695,閑話小題 〜二日月(山岸凉子スペシャルセレクション[) −2
『人生を狂わす名著 50』三宅香帆著
* 極楽も地獄も知らぬ、腑甲斐ない女
世の中には、「極楽も地獄も知らぬ不甲斐ない人間」が存在している。
定年退職になって、リスクを賭けることなく平々凡々の自らの人生に、茫然と。
その時に、初めて己が人生の価値(意味)について考えるが、時は既に遅し。
そして老人性の鬱状態に。そこで始めるのが、これまでとってきた態度価値に
従い、異種の生き方の否定。横並びでは、何の価値が無い自分を肯定するため、
それは真剣そのもの。
南米パタゴニアの果てで、初老の女性が、道すがら話しかけてきた。
その詳細は、最後にコピーしておきますが、それが何とも…
〜芥川龍之介『六の宮の姫君』あらすじ〜
六の宮の姫君は父母の寵愛を受けて何不自由なく育ちました。
姫君は昔気質の父母の教え通りに慎ましく振る舞い、とくに嬉しいことも
悲しいこともない代わりに格別不満もない平穏な日々を過ごしていました。
しかし突然両親が相次いで亡くなり、乳母と姫君だけが残されてしまいます。
乳母は姫君のために骨身を惜まず働き続けましたが、家は次第に落ちぶれて
生活が苦しくなっていきます。しかし姫君はどうすることもできず、昔と少しも
変わらずに寂しい家の中で琴を引いたり歌を詠んだりして日々を過ごしました。
このままで先行き成り立たないと案じた乳母は、姫君に男と会うように勧めます。
姫君は、それは生活のために身を売るのも同然だと嘆きますが、結局は男と会い
一緒に暮らすことになります。
男は上品で優しく、姫君を愛してくれました。姫君もそれには悪い気はしません
でしたが、男と一緒にいても一度も嬉しいと思ったことはありませんでした。
ただとりあえず、平穏な日々を過ごすことはできました。
しかしやがて男は陸奥の守に任ぜられ、五年後には帰ってくると言い残して
姫君の元を去ります。ところが、五年経っても男は帰ってきません。
男が地方に赴任中に娶った妻と京へ帰ってきたのは、結局九年目の秋でした。
男は姫君を訪ねようとしますが、六の宮はすでに朽ち果てており、残っているのは
荒れ果てた庭跡と築土だけでした。
男は姫君の行方を探し回り、ある日偶然、朱雀門の近くの荒ら屋で破れたむしろ
をまとった乳母に介抱されている不気味なほど痩せ枯れた姫君を見つけます。
男は姫君の名前を呼ぶと、姫君は男の顔を見て突如何か叫んだかと思うと
そこに倒れ込んでしまいます。
乳母は急いで近くにいた乞食法師にお経を読んでくれるように頼みます。
姫君は男に抱えられながら、夢うつつのまま静かに息を引き取りました。
後日、姫君を看取った乞食法師が朱雀門にいると、侍が近づいてきて、近頃この
あたりで女の泣き声がするそうではないかと問いただします。法師は侍に耳を澄まし
てみるように言うと、やがてたしかに細々と女が嘆いているような声がします。
あわてて刀に手をかけた侍に法師は言います。
「あれは極楽も地獄も知らぬ、腑甲斐(ふがひ)ない女の魂でござる。
御仏を念じておやりなされ。」
―
▼ 昨日‘極楽も地獄を味わった男’から遺言と思ぼしきCDが送付されてきた!
何とも味わい深い内容。そこには原爆投下で死んだ弟を背負った少年の写真が…
長男が、当人の連合いである母と、弟を殺して、会社ごと炎上させた事件も吐露
している内容。哀しみは、薄れることなく、むしろ深く色濃く残っているようだ。
<6680,閑話小題 〜悲しみって、時間と共に深くなるのよ!>
この人の極楽と地獄、極楽はともかく、地獄には敗ける! 〜これも後にコピー
私の遺言は、18年と2ヶ月にわたり、書き続けてきた、このブログ。それを遥かに
超えた?濃厚なもの。長岡という岩盤の世界で、斯くなりなん。私は、深い関わり
を避けてきたが、真逆の生き方が、彼。何じゃ御前は!と、迫ってくるような。
自らをコミック風に表現できるとは、これはこれは! 私には出来ない。
・・・・・・
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07月15日(月)
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