ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6255,閑話小題 〜トルストイの幸福論

  *  ブッダの例え話
 確か中村天風の著書の中でも取上げていたが、佐伯啓恩の『反・幸福論』で、
「ブッダの例え話」が、人生を考える上で参考になる。
《「若い時から放縦な生活をし、金と名声を得るために書物を書き、雑誌を書き、
欲しいものはすべて手にいれたトルストイは結婚を機に、すべてのエネルギーを
家族の幸せ、幸福な家庭生活を築くことになります。しかし、その果てに浮かん
でくるのは『それが一体何のためなのか。』という執拗に浮かんでくる疑念。」 
その挙句に彼は「人生は無意味である」という真理に到達して、もはや生きる
ことができなくなってしまった。 トルストイは ブッダの例え話を知り、
「これこそまぎれもない人間の真実だ」と絶賛した比喩話を取上げている。
【 ある旅人が猛獣から逃れて、そばにあった井戸に逃げ込みます。ところが
 その井戸の底には竜が待ち構えている。旅人は外へでることも出来ず、底に
降りることも出来ず、中途の隙間に生えている灌木につかまっています。
そこへネズミが出てきて灌木を削り始めた。もうどうしようもありません。
ところが灌木の葉には甘い蜜があることを見つけた旅人は、その蜜をチュー
チューと吸い始めるのです。
 トルストイはこの旅人を自分が置かれた境遇だと感じている。しかも下に竜が
いると思えば、もはや密は甘くないのである。トルストイはこれは自分だけが
置かれた境遇ではなく、すべての人が置かれている境遇だというのである。
「これは決して作り話ではない。これは真実の論じ合う必要のない,凡ての人が
知っている真理なのだ」とトルストイは言っている。
かつて家族や芸術はトルストイにとって「甘い蜜」であったのである。
そして金や名声ももはや密にはならない。唯一の真理は、底に落ちるにせよ、
ネズミにかじられるにせよ、上に這い上がるにせよ、とにかく「死」なのである。
その真理は即ち「死」ということになる。
トルストイは このあと「人生論」などを書いて試行錯誤を重ねながら、
彼なりの「死生観」や「人生観」に形を与えようとする。】
「人間の生は根本的に矛盾をはらんでいる。どうしてかと言うと、人は幸福に
なろうとして生きている。この幸福はあくまでも私の幸福であり、人は自分の
幸福を得るために生命の力を感じる。ところが自分の生命はやがて死によって滅び、
無へ向かっていく。人が幸福を追求しているということは、実は個人の生命と共に、
幸福の可能性を消滅させる方に刻一刻と接近しているということになる。」》

▼ 灌木が、「残された己の人生」という解釈がある。所詮は最期は、竜に呑み
 込まれる運命にある。ならば甘い灌木を吸い味わい、一刻でも、現実から目を
逸らす。それでいいじゃないか。宇宙の一瞬を感じることこそ生きること。
中村天風の例え話は、猛獣に追われた旅人が断崖にしがみついたツルを一匹の
ネズミが噛り付いて、今、まさに落ちようとする姿を人生に例えていた… 
ツルが人生、ネズミは時間、猛獣は現実。谷底が死ですか。

・・・・・・
5158,不幸不利の7つの法則 〜�
2015年04月29日(水)
 そこで、幸福優位の7つの法則の真逆の言葉を書いてみる
  〜不幸不利の7つの法則〜
法則1: 不幸感の強い人は、周囲に人に違和感と、悲哀感と、絶望感を与える
  2: 心のマイナスへのレバレッジ化が強くなり、ドブ沼にはまりこみ、
     その毒を周囲にマイナスを振りまく
  3: 何事にもマイナス要素に対し敏感になり、何事もマイナスに考え、
     粗探しを求めて彷徨う、あの人たち
  4: 下降の勢いを他人に向けて、結果として傷口の血を周囲に塗りつけ周る
  5: ゾロ・サークルの円が、日々、小さく、固くなり、自分の首を絞める
  6: 20秒ルールが、悪く働き、下降曲線が身につき、悪い習慣が増強される
  7: ソーシャルに毒を撒き続けることで、その毒が返り矢で降りかかる
 多くは、四苦八苦に打ちのめされ、「貧すれば鈍する」の負の連鎖で、恨みを

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04月29日(日)
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