ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6233,閑話小題 〜「人は成熟するにつれて若くなる」
『人は成熟するにつれて若くなる』ヘルマン・ヘッセ (著),
* 成熟は、若さを誘う
<「わがままこそ最高の美徳」>と同様、Amazon内検索で見つけたヘッセの本。
還暦、古希を過ぎて暫く経つが、肉体の劣ろいは感じても、気持ちは40、50歳時
と殆ど変わってない。後先が少ないためだろうが、好奇心だけは、ますます冴え
わたっている。老化で「バカの壁」が薄れてきたためだろう。私としては、
「成熟のため!」と思いたいが、如何考えても思い当たる節がない。
以下のヘッセの言葉は、鋭く私に問いかける。
――
<☆は、思い立ったこと>
≪・<老年は、私たちの生涯のひとつの段階であり、ほかのすべての段階とおなじ
ように、その特有の顔、特有の雰囲気と温度、特有の喜びと苦悩をもつ。>
・<老齢が苦しみをもたらすこと、そしてその終点に死があることは誰でも
知っている。私たちは年ごとにいけにえを捧げ、諦めなければならない。
私たちは自分たちの感覚と力に不審を抱くことを学ばなくてはならない。>
☆ 生贄ですか、あれが生贄… 。
・<六十年、七十年来もうこの世にはいない人びとの姿と人びとの顔が私たちの
心に生きつづけ、私たちのものとなり、私たちの相手をし、生きた眼で私たち
を見つめるのである。いつの間にかなくなってしまった、あるいはすっかり
変わってしまった家や、庭や、町を、私たちは昔のままに、完全な姿で見る。
そして私たちが何十年も前に旅の途上で見たはるかな山々や海岸を、私たちは
鮮やかに、色彩豊かに私たちの記憶の絵本の中に再発見する。>
☆ 最近、故人も、現に生きている人も、同列に思えるようになってきた。
・<見ること、観察すること、瞑想することが、しだいに習慣となり、訓練と
なって、気づかぬうちに観察者の気分と態度が私たちの行動全体に浸透してくる。
望みや夢想や欲望や情熱に駆り立てられて、私たちは人間の大部分がそうである
ように、私たちの生涯の何年も何十年ものあいだ、あせり、いらいらし、緊張し、
期待に満ち、実現あるいは幻滅のたびごとに激しく興奮してきた。
―そして今日、私たち自身の絵本を注意深くめくりながら、あの疾駆と狂奔から
逃れて『ヴィータ・コンテムプラティーヴァ』、すなわち『静観の生活』に
到達したことが、どんなにすばらしく、価値のあることであるかに驚嘆する。>
☆ この過去文を読んで、毎日、実感している。
・< 若い人びとが、その力と無知の優越性をもって私たちを笑いものにし、
私たちのぎこちない歩き方や、白髪や、筋だらけの首を滑稽だと思うなら、
私たちは昔、同じように力と無知をもって老人をせせら笑ったことがあったこと
を思い出そう。そして敗北感を味わうのではなく、優越感をもって私たちが年を
とってそのような年代を卒業し、ちょっぴり賢くなり辛抱強くなったと考えよう。>
☆ 上杉鷹山の言葉といわれる【 子ども叱るな来た道だもの年寄り笑うな
行く道だもの来た道 行く道 二人旅これから通る今日の道通り直しのできぬ道】
が思い浮かんできた。 人生の何れかの途上で世界をみている。そうこう言って
いるうちにゲームオーバー、プッツン! そう簡単に死なせてくれないか?
―
▼ 老い先短くなると、寺山修司の<ふりむくな ふりむくな 後ろには夢がない>
の言葉が空虚に聞こえてくる。 <ふりむけ ふりむけ 先には時間がない>
になる。だから、焦り、苛立つ老人が徘徊する。その一人ですか?
女子供に近づくな!というが、あと、老人を加えた方がいい。耄碌とは呆けに
妄想が加わるから恐ろしい。その世界に一歩も、二歩も、踏み込んでしまった。
・・・・・・
4404, 隠居大学ーよく遊びよく遊べ −4
2013年04月07日(日)
* 第三時限 いい加減にしなさい
ー「隠居大学」天野祐吉、お相手 赤瀬川原平
「遠き日は 年とるごとに 近くなり」 という句があるが、最近、特に
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04月07日(土)
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