ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6211,閑話小題 〜キズがあるほど甘くなる
「リンゴも人生もキズがあるほど甘くなる」外山滋比古著
* 失敗は最高の教師
無傷は傷に及ばないことがいくらでもある。7年前の節目時から一年もしない
内に気づいたことは、会社清算の結果が私の人生にとってベストだったのでは?
という、実感が沸いてきたこと。丁度、その頃、百数十年の老舗の会社を潰した
男が、同級会の席で、『おい、八ちゃん。俺も会社をつぶしたけど、この結果に
感謝してるんだ。』と静かに語りかけてきた。それ以前、全国区に知れ渡るほど
の大きな不幸にみまわれた数年後、何かの講演会で挨拶をしていた壇上で、照れ
臭そうな表情が何とも味わいがあった。それそのまま言うと、『それって、
どんな顔?』と聞き返してきた。そこで、「『自分が笑われているだろうと慮って、
照れている顔さ』と伝えると、心の芯を付かれたようで、嬉しそうにしていた。
で、その時、『これで、あんたも1人前になったな!』と偉そうに宣った。
その少し離れた席では、「○○協会・会長」に選出されたとかで、一人、踏ん
反り返って肩肘を張ってる男がいた。 『ああ、あれが一時期の私の姿か…』
成るほど、二人の合せ鏡からみた後ろ姿とは、こういうものかと。
――
≪ 青森へ行った帰りに、朝市に寄ってリンゴを買った。
キズのあるリンゴを売っているおばあさんがいる。こちらが、
「キズのあるリンゴの方が甘いんですよね」と言うと、おばあさんが、
「東京のひとのようだけど、よくごぞんじです。みんなにきらわれています」
という意味のことを土地の言葉で言った。
うれしくなってもち切れないほど買ってしまった。
キズのついたリンゴ。
なんとかそれをかばおうとして、力を出すのであろう。
無キズのリンゴよりうまくなるのである。
キズのないリンゴだってなまけているわけではないが、
キズのあるリンゴのひたむきな努力には及ばないのか。
人間にも似たことがある。
試験を受ければ必ず合格、落ちるということを知らない秀才がいるものだ。
他方では落ちてばかりいる凡才がたくさんいる。もちろん、秀才の方がえらく
なるけれども、落第ばかりしていた人が、のちになって、たいへんな力を発揮、
かつての秀才を追い抜くことも、ときどき起こる。
若いときに失敗をくりかえすような人は、はじめはパッとしない。
しかし、いろいろな経験を重ねているうちに、実力があらわれる。
ちょっとした失敗は人間ならだれしもあることだが、失敗したことのない
秀才、エリートは、なんでもないミスで破滅したりする。 ≫
―
▼ この結果、キズのついたリンゴに相成ったが、私にとってだが、2ランク
上の日程を課し、こなしてきた。日々、老いていく中で、平常な心を保つに、
ハッピーエンドより、遥かに生きる力を必要になる。そこで閑静な生活環境が、
心を、魂を、休めてくれる。傷ついたリンゴは、自分で自らを隔離しなければ
ならない。深手になるほど、甘さが増すようだ。 腐り始めたら早いもんね。
・・・・・・・
4008, 閑話小題 ースローヨガなど
2012年03月16日(金)
* 昭和的価値が人々を苦しめている!
図書館で、何気なく月刊誌「新潮45」をチラ読みをしたところ、
ある対談の中で印象に残った言葉があった。「良い大学を出て大企業に入るか、
公務員になり、マンション買って、子供を二人つくり、とかいう戦後の昭和的
価値から抜け出せないで、苦しんでいる人が多い」という内容。特に、団塊世代
の親子、とりわけ子供の心に、その断層があり、両者が、その葛藤に苦しんで
いる、ということ。 ここで現役から退いて一年、昭和的価値観に影響された、
それまでの人生が見えてくる。学生時代の専攻が社会学だったこともあり、
卒業後も社会の潮流に興味を持ち、昭和的価値観を突き放し鳥瞰していたつもり
だった。しかし振り返ると終戦後から高度成長期の昭和的価値観に縛られていた
自分に、あらためて気づいた次第。 特に地方は昭和的というより、戦前戦中
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03月16日(金)
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