ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[384378hit]
■6161,5年前の『ブラック・スワン』の読書日記・再読
‘ブラック・スワン’のキーワードを目にして、以前、テーマにしたことを
思いだしHP内検索をしたところ、5年前の文章が出てきた。当時は、北朝鮮問題
は今ほど深刻化でなかった。 一年数ヶ月前の2011年11月に父親の金正日が死去。
権力継承から日が浅く、ここまで緊迫した事態になろうとは思いもよらなかった。
このテーマを書いてから5年、開戦前夜の緊迫感が漂い、ブラック・スワン(
「第二次朝鮮戦争」)の鳴声がチラホラ生生しく…。鳴声は幻聴か?と耳を疑い
聞こえぬ素振り。『まさか朝鮮半島と、日本と合わせて数百万人単位の犠牲者が
出る核戦争が起きるわけがない』が、本心だろう。しかし、72年前に、広島、
長崎に原爆が投下され数十万の市民が爆殺された。太平洋戦争では市民を含め
300万人が犠牲になった。 悪いことに、去年、ロシアの?で、白人第一主義の
トランプ大統領が就任。そこに北朝鮮が核開発とミサイルの実験で挑発。
ダメ押しで第三国が開戦のキッカケの謀略でも仕掛ければ!凄惨な核戦争勃発も
充分に有り得る話。正月に首都圏から帰省した次男に、『万一の場合は、疎開先
として迷わず、ここに向かいなさい。』と進言。50年近く前は、ドルショックと、
石油ショックが起き。20数年前にはバブルと、その崩壊で日米経済戦争に敗れた。
そして2001年の9:11テロと、報復のアフガンとイラク戦争。2008年のリーマン
ショックと、東北大震と福島第二原発事故が起こった。そして全国各地で地震と
火山噴火が相次いでいる。その流れからして、朝鮮有事があっても不思議でない。
こうなると、‘ブラック・スワン’と呼べないかも。 ここで、
< 毎日たんまり餌をもらって暮らしていた経験主義的な七面鳥は、
「世界は気前よく餌をくれる人間でいっぱいだ」という世界観を抱く>と。
ある朝、起きて開戦勃発を知った数日後に、それまでの世界が一変する。
去年の一年間で、北朝鮮の難破船、いや魚舟が100数舟も死体とともに漂着した。
ミサイルを日本上空を超えて何度も打込み、「東京を火の海にする!」と恫喝。
5年前とは全く違った状況に。一年後の正月明けの今日、どんな状況で、この
文章を読むことになるのだろう。 「その前に、病死の心配しろ!」ですか。
―――――
4381, ブラック・スワン −1
2013年03月15日(金)
「ブラック・スワン ―不確実性とリスクの本質」
ナシーム・ニコラス・タレブ著
衝撃的で、世界の見方は一変しなくとも大きく変わるはず。近くに数羽、
来ているが、何の化身か分からない。とてつも恐ろしそうなのは分かるが…
人間など儚いもの。 ーまずは、アマゾンのないよう説明からー
■「ブラック・スワン(黒い白鳥)」とは何か?
むかし西洋では、白鳥と言えば白いものと決まっていた。そのことを疑う者
など一人もいなかった。ところがオーストラリア大陸の発見によって、かの地
には黒い白鳥がいることがわかった。 白鳥は白いという常識は、この新しい
発見によって覆ってしまった。「ブラック・スワン」は、この逸話に由来する。
ほとんどありえない事象、誰も予想しなかった事象の意味である。
タレブによれば、「ブラック・スワン」には三つの特徴がある。
一つは予測できないこと。 二つ目は非常に強いインパクトをもたらすこと。
三つ目は、いったん起きてしまうと、いかにもそれらしい説明がなされ、実際
よりも偶然には見えなくなったり、最初からわかっていたような気にさせられ
たりする。
■ 世界の見方を変える書
私たちは自分で思っているほど実際には物事をよくわかっていない、とタレブ
は言う。彼はそんな現象を長年研究してきた。私たちはどうでもよくて取るに
足らないことにばかり気をとられてしまう。そして相変わらず重大な事件に虚を
つかれ、そんな事件が私たちの世界を形づくっていく。本書でタレブは、私たち
にはわかっていないとわかっていることのすべてを語る。
「ブラック・スワン」に立向かい、それを利用できる驚くほど簡単な方法を提示。
[5]続きを読む
01月25日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る