ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6095,閑話小題 〜弱いから群れるのでなく…
* 「パラダイム転換」も様ざま
寺山修司が「人は弱いから群れるのではない 群れるから弱くなるのだ」
という名言を残したが、『世間』を神様と敬う日本人には耳の痛い言葉。
天動説から地動説のような、真逆に変化するのを、「パラダイム転(変)換」
「パラダイムシフト」という。400年前までは天動説が当り前とされていた
のに対して、地道説を唱えるだけで宗教裁判にかけられ危険があった。
このパラダイムシフトの変換を、コペルニクス的転換として様ざまの分野で
使われるようになった。 〜その幾つかを挙げてみると…
・まず哲学者のカントが、天動説の発見を哲学の世界で使った。
彼の展開する「認識論」の中で、「認識が対象に従うのではなく、
対象がわれわれの認識に従わなければならない」と唱えた。
「通常、我々がモノ(対象)を認識する時は、モノが存在するのを観測者が
捉え、そこにモノがあると認識していた。しかし、観測者がモノを捉えて、
モノがあると認識したから、モノが存在すると捉えることができる。」と。
犬コロと「認識」し、対象を従わせることが「認識」であると。
「はじめにモノが存在すると捉え、それを認識する…」から、
「対象がわれわれの認識に従う」へのコペルニクス的大転換、
「認識するからモノが存在すると捉える」になる。
「認識が対象に従う」のは、「客観」に基づいた認識の仕方にあたり、
「対象が私たちの認識に従う」のは、「主観」に基づいた認識の仕方にあたる。
この辺をシッカリ認識してないと、自分の意見に自信が持てなくなり、同レベル
以下の群れの考えに流されることになる。 「人(他人)は人、自分は自分、
されど仲良く」の、「自分」の意志、信念が薄れていく。私たちは、
「スカッとサワヤカ、コカ・コーラ」の擦り込みで、コカイン入り砂糖水を
飲まされている。暑い中、冷えたコーラが猛毒でないはずがないじゃないか。
・<幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ>は。哲学者アランの言葉。
「幸福優位」7つの法則! 法則1.の「ハピネス・アドバンテージ」、日本語では
「幸福優位性」。良いことは、幸せな人に、
肯定感3〜6:否定1 の割合の人に… 集まる。
「努力すれば成功する。成功すれば幸せになれる」ではなく、
幸福なポジィティブな気持ちを持っていることが結果として成功する。
・ 愛されたいなら、その前に、まず愛すること学び、はたらきかけなさい。
両親から頂いた愛情を、加味をして深めて、周囲に注ぐこと。
ただし、相手を見誤らないこと。「誠実そうな人」と「誠実な人」とは違う。
・成功をしたいなら、まず素材の良い人を集めて、目的から作り変えるべし。
目的から人集めをすると、長続きしなくなる。少なくとも家系だけは確認。
・そして寺山の「人は弱いから群れるのではない 群れるから弱くなるのだ」に。
群れにも多々ある。群れたいなら、その都度、自分レベルの2ランク上を。
同化したら、更に二ランク上に… 止まったと直感したら、閑静な空間をつくり、
人知れず自閉すべし。開放のままだと、世間体が…、御狐が… そういうこと。
・・・・・・
5728、閑話小題 〜大相撲・つれづれに
2016年11月20日(日)
* 5歳頃の大相撲と、その変遷
大相撲、九州場所中だが、白鵬も黄昏時期になり世代交代時期に入った中、
八百長も少なくなり、面白いユニークな力士同士取組の妙が実に面白い。
時々の顔になる横綱と、周辺の力士の素材が、勝負の質を決めている。
私の生家が長岡駅前だったこともあり、父親が太平洋戦争終戦の焼跡に、
個人名義では全国初の4階建てビルを建てた。昭和26年の頃である。
周囲に高い建物が無かったこともあり、巡業になると、2人のヤッコ姿の男
が二人、棒に吊るした太鼓を叩いて街中を練り歩き、最後に、実家の屋上で、
数時間叩いていたのを記憶している。
当時の地方都市の娯楽は、ラジオの歌番組と、大相撲放送と、地方巡業と、
プロレス興業と、映画ぐらい。 野球は、まだ都会の娯楽という感があった。
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11月20日(月)
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